NEGLIA in Tokyo

やまたつくんのトラブルカルテ

経営、ヘルスケアを中心に人生100年時代の生き方に関する情報を発信&子育てネタも少々。

組織や人をマネージするには裏に潜む感情を理解すべし

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こんにちは、小宮山です。

久しぶりに大阪に行って観光するという話が出てきて、ワクワクしている筆者です。

きっかけは筆者のエンゲージリングを作ってもらった職人さんが上京してきて、2年ぶりに会いませんかってのでお茶したのがきっかけです。

新入社員のときは大阪に赴任していたんですけど、

  • ご飯は安くて超美味い
  • 京都や神戸、奈良といった観光地に近い
  • 東京よりも実はラグジュアリー

ってなことを発見していって、それはそれは良い思い出を過ごせた土地だったんです。

「また遊びに来てくださいね~」って言われて、妻に相談したら「子どもも2歳過ぎてるし、飛行機なら迷惑かけないし、いいんじゃない」って回答があったので、年末に向けてプランを練っています。

さて今回のエントリでは、組織や人をマネージするために必要になるインサイトの可視化方法について解説します。

インサイトってのは、隠れた欲望・感情であり、ここを明らかにしておかないと、マネージする側としてはパフォーマンスを上げることができません。

誰だって

  • 不安
  • 嫌い
  • つまんない

仕事はしたくないですし、これは理性じゃなくて感情で決めてますからね。

けれどあまりにもグロテスクなんで、表に出すのはためらうんですけど、把握だけはしておかないと結果を出せる人になるようなガイドさえ上手にできませんので、インサイトの可視化方法をまとめておきたいと思います。

人の知性は発展し続けるという事実

さてまずは、ネットで盛んに言われている、「年を取るにつれて脳の成長は止まるんだから、おっさんは若い人よりも劣る」っていう嘘を覆しておきます。

でないと「人は変わらない = 社会と組織にとって望ましい方向にマネージできない」ってことになっちゃいますからね。

確かに1980年代までは、20代までは私たちの知性は右肩上がりの直線で発達し、それ以降は水平の直線になってしまい、発展は望めないとされてきました。

なので「若いうちの苦労は、買ってでもしろ」ということわざがありました。

しかしここ10年の脳科学の進展により、私たちの知性が発達するプロセスの実態が明らかになってきました。

  • 知性は階段状に発展していく。発達が急速に進む変革期と発達がとまる安定期が交互に訪れる
  • 次の段階への変容を遂げるまでに要する期間は、段階が進むにつれて長くなる
  • 高いレベルの段階に進むほど、その段階までたどり着く人の数は減る

なので見かけ上は確かに、発展が横ばいになる段階はあるように見えちゃってたんですね。

知性には3つの段階がありまして

  • 第1ステージは言われたことに従う、環境順応型知性。よきプレーヤーであり、忠実な部下
  • 第2ステージは自走する、自己主導型知性。自律性があり、自己の価値観に基づいて行動する
  • 第3ステージは、自己変容型知性。自己の価値基準なんて、しょせんはツールであり、不完全なことを認識し、文脈に応じて「仮面」を使い分けられる

になっています。

こうしてみると「若いうちの苦労は、買ってでもしろ」ってのは、年取ると親の介護や子育てなどのしがらみで身動きとれなくなって、失敗したときのリカバリーに打てる手段が少なくなるので、若いうちに失敗しとけっていうのが本当の意味になります。

中国の賢人である孔子が述べている

私は15歳の時学問を志した。

30歳の時に学問で身を立てる事が出来るようになり、40歳で学問に対する迷いがなくなり、50歳の時に自らの天命を知った。

そして60歳の時には人の言葉を偏見無く聴く事が出来るようになり、70歳になったら自分の心のままに行動しても人道を踏み外す事が無くなった。

ってのは、まさに知性の発展を正しく認識していたがゆえの発言だったんです。

インサイトの可視化がキーポイント

ですが第3ステージの知性を持っている人ってのは、極めて少ないのが実情です。

何故なら第3ステージでは、自分の本能に捕らわれないってのがポイントになるからです。

第2ステージまでは感情に突き動かされている状態なんですね。

ちょっとみなさん、考えてみてください。

バリキャリな人って、どの職場にもいると思いますが、彼ら・彼女たちは何でそこまで仕事を頑張るんでしょうか?

カッコいい動機があるからでしょうか?

ぶっちゃけて言うと、成果を出しまくっている人に多いのは

  • 出世したい
  • カネ稼ぎたい

なんですよね。

欲望こそがドライバーです。

でないと修羅場で逃げずに、踏みとどまって立ち向かえるわけがないから。

  • 夜遅くまで睡眠時間を削って仕事をずーっと続ける
  • 超難しい仕事なのに引き受けて、完遂させる

っていう修羅場で踏みとどまるには胆力がないとできません。

「社長のスピーチに感激したから」なんて薄っぺらいのが、理由なわけないでしょ?

だって最悪、「嫌なら逃げられる」っていう選択肢があるんですから。。。

ですが職場などの公な場では

  • 出世したい
  • カネ稼ぎたい

なんてのは言えません。

プライベートな場に例えるなら、デートで彼氏・彼女に「肉体関係もちたい」って本音を、公で言うようなものですからね。

でも第2ステージまでは「感情に基づいた本音」に無自覚に支配されて、それが最大のモチベーションになるんですから、マネージする側としては把握しておく必要があると思いませんか?

自己変容型への変革をサポートする方法

ここまで読んでいただいた方は、もうお分かりでしょうけれど、第2ステージの人をマネージするには、自分は第3ステージに到達してなければパフォーマンスが出せません。

例えばダイエットしたくて失敗し続けてる人に

「ご飯食べるな」

ってアドバイスして、RIZAPのように管理・監視できればいいですけど、マネージを離れたらリバウンドするし、マネージャーもそんなに面倒見れる人はいません。

ダイエットを成功させるには、「そもそも何で食べるなってのが正解だと分かっているのに、守れないのか?」というインサイトを明らかにすることです。

私たちの理性は、文書にしたりパワポにしたりして形にしたことについては、きちんとマネージできますが、感情という形のない、手触り感のない代物は扱えません。

筆者の場合、ご飯食べるなって言われてたのに食べてしまうケースが多いのは、なんと「嫁の実家でパーティーが頻繁にあり、義両親がしきりにビールと料理を勧めてくるとき」でした。

なので隠れているインサイト・感情は「義両親に嫌われたくない」であり、ここを何とかしないと減量は不可能であることが分かりました。

つまり、対策を立てた後に「どう思ってるから、できないのか?」ってのをインタビューして深堀りしていくことこそが、第2ステージから第3ステージに発達するための近道になるんです。

第3ステージってのは、場面に応じて様々な「仮面」を被れるってことですから、そもそもいろんな場面を経験してないと「仮面の引き出し」そのものが無いので、対応できません。

けれど「この場合は、この仮面だな・・・」ってのをきちんと構造化しておかないと、引き出しがあっても使いこなせません。

たいていは修羅場という名のトラブルに直面し、ズッコケて、しばらくたって内省が始まったときに有効に機能しますが、引き出しを形にするという意味で、隠れたインサイトを可視化する作業をコツコツ積み上げていく習慣を身に着けておきましょう。

それでは、本日のまとめです。

  • 人の知性は年をとっても発展し続ける。発達が急速に進む変革期と発達がとまる安定期が交互に訪れるだけである
  • 知性には3つのステージがあり、第3ステージでは自分の感情という、主に自分の遺伝子に基づく仮面を客観視できる上に、文脈に応じて使う仮面を変えられるスキルをもっている
  • 第3ステージに行くには、様々な経験に加えて、自分が行った意思決定の裏に隠された感情・インサイトを言語化して見えるようにする作業を積み重ねていかなくてはならない

筆者の会社ではWillシートなるものを使って上司たちが部下をマネージしてるんですが、そもそもWill(やりたいこと)なんて表層に過ぎず、裏にある「being(状態)」がドライバーなんだから、そっちを把握せにゃならんのにムダやなあと思って横目で見てます。

  • 社会にインパクトを与える仕事をしたい(Will) → 高い地位に居る、お金に困らない(being)
  • 生産性を上げたい(Will) → 早く帰れる(being)

ってな感じですからね。

そして最近では「出世・お金」以外で「人を揺さぶる言葉や物語」が若い人たちのモチベーションになりつつあるのに、おっさんマネジメントは「出世・お金」をドライバーにしてきたから、これ以外の心に刺さるストーリーを語れず、上手にマネージできてない状況ってのが、日本の会社で起こっています。

逆にマネージ層の多くがアラサーである、Googleなどの方が「今の若者の欲望ドライバー」を刺激するのが上手いです。

では、また明日。

Ciao~。

なぜ人と組織は変われないのか ― ハーバード流 自己変革の理論と実践

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  • 作者: ロバート・キーガン,リサ・ラスコウ・レイヒー
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