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やまたつくんのトラブルカルテ

経営、ヘルスケアを中心に人生100年時代の生き方に関する情報を発信&子育てネタも少々。

企業の病を治療するのなら心理学を学べ

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こんにちは、小宮山です。

最近は心理学を組織改革に応用できないかなーと思って、いろんな本を読んだり他業種の人たちと議論しているのですが、ようやく形が見えてきました。

ジョブズが母校のスタンフォード大学で行った、有名な演説である

将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。

後で振り返ってみて、つなぎ合わせることしかできないのです。

だから、私たちは今やっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかないのです。

自分の勇気、運命、人生、カルマ・・・それが何であれ、信じるのです。

やがて点と点がつながると信じることで、たとえそれが皆の通る道からはずれていたとしても、自分の心に従う自信が生まれます。

これが大きな違いをもたらすのです。

そのものが起こったような感覚があります。

女性はこの「点と点は、いつか繋がる」ってフレーズが大好きってのは筆者の個人的な印象です。

臨床心理学では「プリコラージュ」って呼ばれてるんですが、たまに起こる「全てはこのためにあった」的な局面に出会うと、やっぱり痺れます。

筆者が大・大・大好きな漫画である、Hunter×Hunter、からくりサーカスみたいに、膨大な伏線をラストで一気に回収し、クライマックスへ向かっていくってのは、読んでても唸るし、現実に起こるとテンションMAXになります。

おかげで羽目を外し過ぎて、やらかすケースが多いんで、そこんとこは反省しなくてはならないんですけども。。。

さて今回のエントリでは、突如閃いた企業の病を治療する方法について解説します。

組織の理想形は人体である

いろんな組織を見ていると、アンナ・カレーニナの法則を思い出します。

不幸な会社はいずれも似通っている。

だが、幸せ家族にはそれぞれの幸せな形がある。

ダメそうな会社には、大きく3つの特徴がありまして

  1. 問題が山積み
  2. 問題が相互に関連していて、各個撃破での解決はムリ
  3. 下手に動くと複雑骨折しそうなので、表層的な対処ばかりに注力する

ってな感じで、がんじがらめになっているケースばかり。

何でそんな状態になってしまうのかというと、各部門の連絡システムが遮断、もしくはバグっているからです。

日本の会社組織ってのは、19世紀にアメリカで有効とされたシステムを輸入してから、進歩していません。

当時は「脳がすべてを考えて指令をだし、体は受動的に動いている」という人体を模倣して、組織のシステムが作られていました。

要するに、社長がすべてを考える「超人」で従業員は言われたことだけやってる「手足・臓器」みたいな。

ですが、ちょっと考えてみてください。

  • 胃や腸が食べものを消化する運動を、いちいち意識して指令を出してますか?
  • 汗をかくのに、いちいち意識して指令を出してますか?

もちろん、してませんよね。

私たちの意識とは別に勝手に判断して、勝手に動いてるはずです。

人体ってのは、脳も考えるんですけど、たいていのことはパーツが勝手に判断して勝手に動いてるんですね。

ですが脳が「やりたいと思った」ことについては、瞬時に連携をとって動く。

これこそが、正常な組織の姿です。

ダメになった組織を例えるなら、肥満です。

肥満ってのも、体重の蓄積は長期間で起こってるし、下手にカロリー制限したところで逆効果。

痩せろって理性が言ってるけど、体は全く別の反応をしてしまい、連絡・連携システムが全く機能していない。

あるいは、OSが壊れたPCとも言えます。

CPUやメモリ、キーボードにマウスといったパーツは不都合なく動いてるけど、キーボードで「g」を押したら「r」が出力されるみたいな。

おまけにブルースクリーンモードになって、外部からの入力をシャットダウンして、内ゲバばかりやってる状況とか。

他にもパニック障害、強制睡眠などなど・・・これって全部、私たちがかかる「病気」と状況は一緒なんです。

組織の故障ってのは、連絡回路が上手く機能されなくなった状態なんですね。

組織のOSをアップロードする方法

なので組織の病を治す方法ってのは、

  1. 課題を深く捉えること
  2. 課題解決の基準を高く保つこと
  3. 必ず解決までやりきること

という「課題解決のOS」を組織に再インストールする作業であるとも言えます。

どんなに「他社で使っている、良いアプリがありますよ~」って紹介されても、OSがWindows使ってるのにMac OSXしか対応できないんじゃインストールできませんよね?

かといってWindows 10対応なのに、今でもWindows 95使ってるような会社じゃ、これまたインストールできないし、やれることは限られます。

ダメな経営者がやらかすのは、「正しいビジョンを作ることこそが、OSを作ることである」っていう勘違いです。

いくら脳という経営陣がきれいなビジョンを作ったって、命令してもその通りに動かないうえに、小さな課題については勝手に考えて自走してくれない状態が続いてるんじゃ、そもそも治療になってませんよね?

なのでOSのインストールってのは、脳だけじゃなくて全パーツに

  1. スタンドアローンで機能できる
  2. 並列計算にも上手に対応できる

っていう、2つのOSをインストールする作業なんですね。

OSのインストールには2つの方法がありまして

  1. PCがバックアッププログラムを起動して、「自力で」OSを修正しようと働いていて、回復を待つ
  2. 「外から」新しいOSを再インストールする

のどちらかしかありません。

これってまさに「心」の治療と同じでして

  • いろんな情報を積み上げていき、自力で新しいOSを作って治す方法が、臨床心理学
  • 先生などの他人から新しいOSを再インストールしてもらって治す方法が、スピリチュアル

なんですね。

自力で何とかする臨床心理学では、「なぜリアルワールドと自分の脳が作るバーチャルワールドが解離してしまったのか?」を解き明かし、ズレを修正していくという、認知行動療法が主流になっています。

具体的には

「ある現象があった」

→ 「自分の感情は、どんなものだったのか?」

→ 「自分の理性は、どのように認識したのか?」

→ 「自分は結局、どのような対応をしたのか?」

ってのを、メモに書いて言語化して、客観視することでOSを作り直していきます。

ここでの医療担当者は、インタビューやコーチングといった、OSが壊れた本人自身が新しいOSを作り上げていく作業のサポートに徹します。

欠点としては、回復に時間がかかる点でしょう。

一方のスピリチュアル治療では、教祖・・・というか医療担当者本人の「こうすれば治った」ってのを実際に体験させて、五感を徹底的に使うことで、「教祖のOS」をインストールしていきます。

なので箸の上げ下げまで徹底的に強制される、マイクロマネジメントが行われます。

巨人の星でいう、大リーグ養成ギブスを着せられてしまう治療法です。

おまけにデスクトップに置いておいたファイル・・・要するに、過去の知見やデータも削除される可能性が高いので、リスクの高い治し方でもあります。

抗がん剤治療にするか外科手術にするか

ある意味で、認知行動療法は「抗がん剤治療で延命しつつ、自浄作用に期待する」治し方であり、スピリチュアルに例えられる外からの強制OSインストールは「外科手術」とも言えます。

企業に「時間」が残されている場合は、認知行動療法を選択します。

PCが壊れたときだって、最初はバックアッププログラムの完了をスクリーンの前で待っているはずです。

けれど待ってる間は、ネットサーフィンもできないし、Officeだって使えないんで仕事になりませんから。

仕方ないのでセーフモードにして作業するものの、パフォーマンスはたかが知れてるし、問題は悪化する一方。

なので待てる時間が無い場合は・・・もう既存のOSをデリーとして、外から新しいOSを再インストールしませんか?

企業の場合は、お金と言う血液が無くなっていくので、大抵の場合は、どこかのタイミングで外科手術に踏み切ります。

けれどもし、手術に耐えられる体力が残っていなければ・・・そうです、ジ・エンドです。

ただまあ、誰だって抗がん剤治療で治るんならそれが良いですし、自分の体にメスを入れられて、ちょっと違う形になってしまうってのは嫌です。

意思決定を分けるのは、残された時間。

日本の会社は、従業員のアイデンティティと紐づいているケースが多いので、どうしても抗がん剤治療で最後まで行こうとします。

一方で海外の会社では、「会社なんてフィクションじゃん。家族じゃねーし」って考え方が当たり前なので、あっさりと外科手術を選択するので、危機に強い。

医者は治療に対する啓もう活動を日ごろからしていますが、組織の病についても、外科手術に対する拒否反応を抑える啓もう活動をしたほうがよいと筆者は考えています。

それでは、本日のまとめです。

  • 組織の理想形は人体であり、ダメになった企業は、神経伝達という社内の連絡回路が機能不全を起こしているパターンに集約される。
  • 神経伝達回路の修復はOSのアップロードであり、抗がん剤使いながら自浄作用に期待するか、外から強制的に新しいOSを再インストールするかという2つの治療法がある
  • 再インストールは外科手術であり、感情的にはNOであり、意思決定が極めて難しい。日ごろから啓蒙活動を行い、感情の拒否反応を抑制しておかないと、時間切れでゲームオーバーになる可能性が高い

医療ベースに例えると、グローバルに通じることも最近になって分かりました。

欧米の人に分かりやすく説明するスキルってのは、共通のコンテンツに例えるスキルでもあるんですが、アニメに加えて自分のカラダっていう観点も加わり、これまた点と点がつながるのを意識した今日この頃です。

では、また明日。

Ciao~。

企業変革の実務 いつ、何を、どの順番で行えば現場は動くか

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