NEGLIA in Tokyo

やまたつくんのトラブルカルテ

経営、ヘルスケアを中心に人生100年時代の生き方に関する情報を発信&子育てネタも少々。

最高のパフォーマンスを出すメンタルの作り方

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こんにちは、小宮山です。

筆者は仕事の負荷が高すぎて、脳がブルースクリーン状態になって入院してからずっと、メンタルヘルスケアについて学んでいます。

「根性見せろ!」

「気合で乗り切れ!」

とかシニアマネージャーが言ってると、「エビデンスは?」って切り口でフルボッコにしたい衝動に駆られるぐらい、日本人はメンタルケアについては特攻精神が好きです。

「精神病 = 脳内のホルモン分泌に異常が生じている状態」

っていうのが欧米では定義されてるのに、いまだに「カッコーの巣の上」でという映画みたいに狂人扱い&穢れた人扱いしてるのを見るたびに、メンタル医療について半世紀遅れてる事実を突きつけられます。

肥満でさえ今や、脳の報酬系がジャンクフードでバグってしまったのが原因とされており、エビデンスもそろっているのに日本では「気合が足りないから」ですもん。。。

てなわけで今回のエントリでは、仕事やスポーツで最高のパフォーマンスを出すメンタルの作り方をご紹介します。

昨今のスポーツ医学および脳科学の進歩によって、根拠のない仮説に対してはエビデンスを提示して淘汰することができるようになってきました。

令和になっても「心頭滅却すれば火もまた涼し」っていう精神は現実を変えられる系の中年コーチ&マネージャーが大きな顔していろんなところで若者に説教しています。

そんな特攻精神の人たちは無視して、メンタルの正しい鍛え方を学ぶことで、彼らに圧倒的な差をつけていきましょう。

ニクソンのVサインとは?

本番で緊張してしまい、いつも結果が出せなくて困っていた著名人に第37代アメリカ大統領である、リチャード・ニクソンがいます。

ニクソンは、お父さんが大工やトラック運転手をしていた人でして、学歴もハーバードに代表されるようなアイビーリーグ、要するに米国の旧帝大出身になれませんでした。

なので政治家としては、出自に関するコンプレックスがあったんですね。

自己肯定感が極めて低い人なんです。

ですが仕事に関しては極めて優秀だったので、彼が入隊した海軍にしろ政府にしろ、そのときのトップに副官として引き上げられて、順調に出世していきます。

そして彼はとうとう1960年に、何と大統領の座を巡ってジョン・F・ケネディと争うところまで上り詰めました。

ニクソンはすでに8年間も副大統領を務めており、このときのケネディは「若い」ってだけでたいした実績はありませんでした。

なので政治家としてのキャリアについては、ニクソンの圧勝でした。

しかしテレビ討論に臨んだ彼は、ケネディに敗れてしまいます。

次に示す、テレビ討論の画像を見てください。

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ケネディは実績ないのに、なぜか自信と威厳に満ち溢れてそうですよね?

一方のニクソンは・・・しょぼい。

確かにケネディはキューバ危機とアポロ計画という人類史に残る実績を挙げています。

けれどニクソンは

  • グダグダになっていたベトナム戦争からの完全撤退
  • ソビエトとの緊張緩和
  • 敵対していた中国との国交正常化
  • 固定相場制から変動相場制への移行

というこれまた歴史に残る実績、しかも複数を大統領になってから達成しています。

彼は世界が進む方向を劇的に変えた。

パラダイムシフトを起こしたんだ。

というリンカーンに並ぶほどの高い評価を得ています。

けれど彼は自信がなく、みんなの注目が集まる場面ではいつもミスしてチャンスをモノにできない人だったんです。

そんな彼は、自分に自信を身に着けて、本番で緊張してパニックになる自分を克服するメンタルを、どうやって獲得していったのか?

それは、Vサインと呼ばれる「パワーポーズ」なんですね。

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私たちのカラダと心は密接につながっています。

心は体に変化を与えますが、体もまた心に変化を及ぼします。

自信を出すという目的は、心を戦闘モードに入ることでも達成できます。

戦闘モードに入るとき、脳はテストステロンとコルチゾールというホルモンを分泌します。

頭で考えても出るんですが、ファイティングポーズをとっても分泌されます。

なので心がくよくよしてしまうときは、体でポーズを作っちゃうことで目的を達成することができます。

ハーバード大学の社会心理学者であるエイミー・カディは、

自信のないときでも自信に溢れる「力のポーズ」を取ることで、自信の感覚を高め、成功できる見込みも変わるのだ

と言っています。

www.ted.com

プレ・パフォーマンス・ルーティンを確立する

ラグビー日本代表の五郎丸選手がキックの前にいつもやっている「お祈り」ポーズも、彼なりのパワーポーズなんです。

いや、彼の場合は興奮じゃなくて雑念をシャットアウトして作業に集中するのが目的だから、クールポーズとでも言うべきですかね。

スポーツ心理学ではプレ・パフォーマンス・ルーティンと呼ばれ、認知行動療法という心療内科の分野では、コーピングレパトリーと呼ばれています。

雑念を消し飛ばすってのが極めて大事だってことは、みんな実感がありますよね?

たとえば

  • 勉強しよう
  • 掃除しよう
  • レポート書こう

ってしたときに、つい余計なことしちゃってうやむやになるケース・・・ありませんか?

そういう行動を遮断するために、筆者の場合は「コーヒーを1杯飲む」というルーティンをしています。

そうです、社会人の男性なら分かるであろう「出社したら仕事に取り掛かる前にまず、コーヒーを飲む」ってルーティンの応用です。

このルーティンはヨーロッパ人も普通にやってるんで、万国共通です。

コーヒーを飲むとカフェインによる覚醒と胃が荒れる作用で、負荷の高い作業に集中できる状態になります。

筆者の周りでは

  • ジョギングする
  • 熱いシャワー浴びる
  • キットカット食べる

ってのをプレ・パフォーマンス・ルーティンにしている人もいます。

思考をコントロールするってのは難しいですから、プレ・パフォーマンス・ルーティンを作って体から心をコントロールすると、パフォーマンスを出すのに適したメンタルにすることができるんです。

ネガティブ思考にはマインドフルネス

けれどどうしても

  • 失敗するかもしれない
  • 怖い

っていうネガティブな感情や思考が出てきて止められないっておっしゃる、そこのあなた。

マインドフルネスを、プレ・パフォーマンス・ルーティンにしてみてください。

マインドフルネスは日常動作である

  • 歩く
  • 触れる
  • 呼吸する

などの動作をするたびに「~してる」と認識し続ける作業です。

ポイントは動作に集中すること。

ネガティブ思考が出てきたら

  • 手もしくは指を動かす
  • 歩く
  • 水を飲む

って作業をまず行って、

  • 指は上手く回ってるな・・・ああ、ぶつかっちゃった
  • 地面の様子は? じゃりじゃりしてるな・・・いや、平たんか
  • のどは動いてる・・・いつ飲みこもうかな

ってな感じで作業の詳細に思考を集中すると、どうなるでしょう?

ネガティブ思考は消えちゃうんです。

人間って同時に2つのことはできないので。

これは余計な思考を直ちに強制的にシャットダウンするということが目的のプレ・パフォーマンス・ルーティンです。

プレ・パフォーマンス・ルーティンは、目的に応じて設計されます。

思考をゆっくりとシャットダウンするのであれば、映画鑑賞に行くとかお風呂で本を読むなどがあります。

いわゆる、ストレス解消法ってやつです。

自信をつけるのであれば、ニクソンのパワーポーズです。

いろいろと試して、自分の目的&自分のカラダ・心に適したプレ・パフォーマンス・ルーティンを作っていくことこそが、最高のパフォーマンスを出すメンタルの作り方です。

それでは、今日のまとめです。

  • 私たちのカラダと心は密接につながっている。心は体に変化を与えますが、体もまた心に変化を及ぼすことが判明している
  • 思考を自分の意思だけでコントロールするってのは極めて難しいので、プレ・パフォーマンス・ルーティンを作って体から心をコントロールすると、パフォーマンスを出すのに適したメンタルにすることができる
  • プレ・パフォーマンス・ルーティンは、目的に応じて設計され、人によって千差万別。自分に適したルーティンを試行錯誤して作っていくのがおススメである

Vサインで自信をつけて大統領になったニクソンですが、やはり自己肯定感が低いという性根は変えられず、大統領権限を使って敵対する民主党の本部事務所に盗聴器をしかけてしまうというスキャンダルをやらかして、失脚してしまいます。

アメリカの歴史上、任期中に辞職した唯一の大統領という汚名も、得てしまいました。

なのであくまでもポーズしている間だけ、メンタルは変えられると思ってください。

メンタルを根本から変えるには、自分を取り巻く環境そのものを変えなくてはムリですから。

では、また明日。

Ciao~。

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