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「変われない自分」は3ステップで必ず変えられる

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こんにちは、小宮山です。

5~7年前に「自己変革」ってのが筆者の会社の先輩たちの間で流行りました。

異性に選んでもらうには、自己変革が必要だってことで。

30才過ぎたら性格の変更はハードルが激高くなっていくので、失敗に終わりました。

ところが一方で、会社組織には自己変革しなければ死ぬという宿命があります。

社会のニーズにマッチしない会社はマーケットから退場させられるからです。

筆者は6年前に

「君には期待している」

っておだてられて組織変革の音頭をとったこともあるんですが、これがむちゃくちゃハードワークで大変でした。

成功実績があるからでしょう。

上司からはことあるごとに

「また組織変革をやってくれ。うちのチームを実験台にしてもらってかまわない」

って頼まれますが

「それは筆者じゃなくて、ゼネラルマネージャーであるYouの仕事だろ・・・何で自分でやらないのよ」って思うので、断ってます。

そこで今回は、「変われない自分」を変えるための処方箋について解説します。

仕組みをセットせずに意志と気合で変革するってのが日本人の考え方ですが、ナンセンスです。

現状維持を強く望む本能、つまり無意識下の現象に対して意識でやみくもに働きかけしても、失敗するに決まってます。

本能を変えるには、正しい手順と時間が必要なんです。

ゾウとゾウ使いのモデル

私たちの脳には

  • 本能・感情をつかさどる脳幹
  • 理性をつかさどる大脳新皮質

に分けることができます。

例えるなら

  • 本能はゾウ
  • 理性はゾウ使い

になると社会心理学者であるジョナサン・ハイトは述べています。

ブッダも法句経で私たちの本能と理性のモデルをゾウに例えて説明しています。

この心は、以前には、望むがままに、欲するがままに、快きがままに、さすらっていた。
今やわたくしはその心をすっかり抑制しよう、
-象使いが鉤をもって、発情期に狂う象を全くおさえつけるように。

ご存知のように「ゾウ」は大きく力が強いです。

ゾウは目の前に食料があれば、すぐさま確保する傾向があります。

古代では物や食料が不足していましたから、生き残るためには必須の能力です。

なので目先のことを優先しがちであり、我慢できない傾向があります。

現状を変えると「何かを失うかもしれない」という不安がゾウを襲いますから、「何かを得られるかもしれない」という期待はかき消されてしまいます。

そこで「ゾウ使い」の出番になりますが、彼の体力には限界があります。

要するにゾウを操り続けられる時間には、限りがあります。

ゾウが暴走したら、ゾウ使いはひとたまりもありませんからね。

たとえばお腹が空くとイライラするし、良い判断ができなりますよね?

これはゾウが暴れて手に負えなくなり始めてるんです。

そして食べちゃダメ・・・と思ってるのに、我慢できずにゾウが暴走して爆食いしてしまいます。

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変革の3ステップ

てなわけでヒトは基本的にゾウに勝てませんから、変革を成功させるためには

「ゾウ使いの体力を枯渇させずに、ゾウを上手にダマして望ましい方向に導いていく手順」

が必要になります。

驚くことなかれ。

たったの3ステップで十分なことが、様々な研究結果から判明しています。

  1. ゾウ使いに方向を教える
  2. ゾウにやる気を与える
  3. ゾウが進む道筋を整える

ステップ1ですが、そもそも

「モテるように変わりたい!」

って思っても

「どーすればいいの?」

ってのが具体的に分からないと、やりようがありません。

おまけに上手くいくかもしれないし失敗するかもしれない手順だと、普通は尻込みしちゃいますよね。

なので最初にやるべきことは

「小さくて良いから、自分の周りにある成功例を見つける」

ことです。

モテる人を見つけるのが最初。

そして2番めのステップである「何でモテるんだろうか?」を分析し、一歩目の脚本を作ります。

ナンパするのに抵抗がない人もいれば、結婚相談所に行くほうがよいって人もいるでしょう。

自分が「これならできる」って思える手順を、信頼できる誰かのアドバイスやサポートを受けながら作っていきます。

人間は未知のものに対して不安を覚えますが理解さえできれば、リスクを過大評価することはなくなります。

それに「この人が言うなら・・・」という信頼は、変化に伴うリスクを払拭する力があります。

最悪、判断を委ねちゃってもいいでしょう。

そもそも「イケる・・・!」って思う時点で、ゾウはやる気になっています。

何かを判断するときって、理性じゃなくて感情でOKかNGを判断しているからです。

そして最初の一歩を踏み出した後、一気にゴールを目指してはダメです。

ゾウは

  • 急激な変化
  • 大きな変化
  • 一方的な変化

を受け入れることができないからです。

どこかで暴走して「試合終了」になります。

なので変化を小さくして段階的にセットすることで、受け入れやすくすることが必要です。

最後の3ステップ目は、ゾウが余計な道草をしたり、暴走しないように周囲環境を整える作業なんですが、これが見落とされがちなので詳しく説明します。

キーポイントは周囲環境のセッティング

変革に失敗する原因は、主に環境を軽視してしまう点です。

例えばこんな実験があります。*2

2000年のある土曜日。
メル・ギブソン主演のアクション映画を見に来た観客たちに無料でソフトドリンクとポップコーンが配られた。
一方のグループの観客には、Mサイズの容器に入ったポップコーンを渡した。
もう一方にはLサイズを配った。
研究者が知りたかった。
「食べきれない大量のポップコーンをもらった人のほうが、それよりは少ないがやはり食べきれない量のポップコーンをもらった人よりも多く食べるのか?」
結果は意外だった。
Lサイズの容器を渡された人々は、Mサイズの人々より53%も多く食べていたのだ。
言い換えれば173kcalも多く摂取し、容器に21回ほど多く手を突っ込んでいたことになる。

ダイエットしてるときに、ポテチがテーブルの上に会ったらつい手が伸びちゃった経験はありませんか?

しかも風邪や仕事で行き詰まってストレスフルなときは、容易に食べちゃうはず。

ゾウは目先のことを優先しがちであり、我慢できません。

環境を整えるのは、ゾウを刺激しないためです。

最初から象が暴れそうな場所に近づいたら、どうにもならないですよね。

環境という意味では、ゾウ使いを増やすという方法もあります。

仲間を作れば、我慢のリミットが上がります。

筆者が通っていたRIZAPではトレーナーたちの激励・監視に加えて、一緒に通っている人との交流がありました。

一人じゃ頑張れないけれど、みんななら頑張れます。

ただしこれはもろ刃の剣で、ゾウも増えるのですでに望ましいゾウに調教された人を多めにしておくのがポイントです。

人が変わるには3つしかない。

  1. 時間配分を変える
  2. 住む場所を変える
  3. つき合う人を変える

世界を代表するトップコンサルタントである大前研一さんの言葉です。

それでは本日のまとめです。

  • 原始的な脳はゾウに、脳の新しい部分はゾウ使いに例えられる。ゾウは単純だけどパワーは最強。ゾウ使いはを知的だけど象をコントロールする力はないし、体力もヘボい
  • 変革を成功させるためにはゾウ使いの体力を枯渇させずに、ゾウを上手にダマして望ましい方向に導いていく手順」が必要になる。ゾウ使いに方向を教える、ゾウにやる気を与える、ゾウが進む道筋を整えるの3ステップが基本。
  • 変革に失敗する原因は、主に環境である。ゾウを刺激して暴走されたら元も子もないから。余計なものを置かない、考えさせない、仲間を増やすなどがある

実は「今ここ」だけにフォーカスすると、ストレスが激減することが数多くのデータで示されています。
本能は目先のことだけ考えると安心するようにプログラムされている以上、リーダーの立場にいる人が「輝かしい未来」をいくら説いたって支持を得られないのは自明です。

変革で見落とされがちなのは

  • 変化のステップを小さく刻むこと
  • ゾウを刺激しない環境を作ること

です。

論理的思考に強い人ほどこれでもかって理性にばかり訴えようとするので、部下はだれも「聞いちゃいねえ」状態になりがちです。

では、また明日。

Ciao~

スイッチ! ──「変われない」を変える方法 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

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*1:NewsPicksより抜粋

*2:ブライアン・ワンク著 「その一口が豚のもと」 p.22~25