NEGLIA in Tokyo

やまたつくんのトラブルカルテ

アラサー男子がトラブル解決策についてまとめるブログ

幕末の教訓から読み解く2018年からのキャリアプラン

f:id:yamatatsu-kun:20180522095807p:plain

こんにちは、小宮山です。

筆者も含めて子どものころに

「日本の歴史上で一番好きな時代は?」

という質問には、みんな

「幕末!」

と答えていました。

お国のためにすべてを賭して戦い、日露戦争に勝利するという大河ドラマ的なストーリーにワクワクしてました。

大人になってから思うのは、そうするほうがお国にとって都合が良いから、そう仕向けられてきたんだなあってことです。

組織のために奉仕する自分がカッコいいし、それを周りも褒め称える・・・。

これが間違いだってことに気づいたのは、仕事が忙しすぎて精神的に追い詰めれらた時に浮かんだのは、家族だけだったときです。

  • ゴールドマンサックスやJPモルガンといった年収4000万オーバーの外資系企業
  • 2:00帰宅-4:00出社という超激務で知られる外資系コンサル企業

に入った人も、同じような局面で浮かんでくるのは子どもに奥さんといった家族だったとのこと。

確かに何かを守るために戦う人は美しいですけど、それを組織が利用するとやりがい搾取になるから、巻き取られないように気をつけたいですね。

さて本日のエントリでは、幕末の教訓から読み解く2018年からのキャリアプランについて解説します。

今の日本って、幕末チックな状況になりつつあると筆者は見ています。

いわゆるガラガラポンってやつですね。

そんな時代で生き抜くためには、幕末を分析して教訓を引き出すのが有効です。

歴史は形を変えて繰り返すってのは、歴史学が教えている大事なポイントです。

世界は今、グローバルから分断に向かっていますが、それだって保護主義の時代があったわけで。

保護主義の前はやっぱりグローバルでした。

2018年からのキャリアプランを考えるにあたって、幕末は最高の教科書です。

明治維新を成功に導いた3段ステップの戦略

幕末の動乱は、アメリカの提督ペリーの来航で始まるってのは教科書に書いてある通りです。

ペリーが日本に来た理由は、捕鯨するときの補給をお願いしたいと教科書には書いてますが、最近の研究ではこれが嘘だったということが分かっています。

アメリカは中国市場に参入したかったんですが、先行する欧米諸国がシャットアウトしてたんですね。

日露戦争でもイギリスがやってましたが、港をおさえてるので、敵国には使わせないようにするって作戦です。

となると燃料の補給もクルーの休息も取れないから、アクセスできません。

そこで日本を中継基地にしようとしたんですね。

ペリーは日本を開国するために、日本のお上体質や行動基準を詳細に分析していることが分かっています。

当時のTOPは阿部正弘というアラサーの若者。

彼は

  1. まずは開国する
  2. つぎに経済成長を実現する
  3. さいごに強兵を育成する

という3段ステップのグランドデザインを描き、それを実行に移しました。

え?

これって、明治維新じゃないのかって?

そうです。

明治維新は、阿部正弘が作った戦略を引き継いだんですよ。

阿部正弘は開国の合意を取り付けた後、残念ながら病気で亡くなってしまいました。

薩摩と長州は、関ヶ原以来の恨みを晴らすべく幕府を叩きのめしました。

ところが破壊した後は、どーすんのよっていうグランドデザインは無かったんです。

伊藤博文という日本の初代首相が愚痴ってる文献が発見されましたが、それによると

「長州の連中のほとんどは、たばこ吸ってるだけで仕事しない」

ってことで、ぶら下がりサラリーマンばっかりだったのが実態です。

そこで西郷隆盛という誰からも好かれている立役者が、旧幕臣をスカウトしまくって何とか形にしたんです。

「西郷さんが言うなら・・・」ってことで、明治政府で働きたくなかった勝海舟も期間限定で採用されてました。

やっぱり組織は組織で、その道のプロがいないと、回らないんです。

サラリーマンなら分かるでしょう。

いきなり他部署に行って仕事しろって言われても、周りに聞かないと何をしてよいのかわからないはず。

タバコ休憩ばっかりしてる人ばかりで、自分にタスクと責任が降ってくるばかりとなると、そりゃあ仕事は回りませんよね。

明治維新を成功に導いた3つの戦略である「開国・富国・強兵」は、幕府が作ったものでした。

300年間鎖国してた方針を180°反転させた阿部正弘ってのは、ただモノじゃないです。

サラリーマンならよくわかるはず。

組織の長年の方針を反転させるのがどれほど難しいことなのかを。。。

東芝やシャープの惨状が、いい例です。

間違った方針を変えられずに、行くところまで行っちゃいましたから。

現場に権限移譲しすぎると、しっぺ返しが来る

明治維新から得られる教訓に

「軍隊からシビリアンコントロールが、なぜ失われたのか?」

があります。

シビリアンコントロールが失われてなければ、満州事変も太平洋戦争も起こらなかったんです。

あれは軍部がノスタルジックな正義感に駆られて行ったことで、国会での合意なんて無視してましたから。

ブレーキ踏まなくてOKというシステムだったことが招いた悲劇です。

ですが西南戦争が起こるまでは、軍隊は首相の直下に置かれたことは知られていません。

現場で働いてる人なら分かると思いますが、いちいち本社の指示を仰いでいたら仕事が回りませんよね?

当時のTOP軍人である山縣有朋は、

「いちいち東京にお伺い立てて作戦を進めると埒が明かないから、指揮権を天皇に担保して現場の裁量で自由にやらせてくれ」

「それで問題があったら、俺と君の中じゃないか。大丈夫だよ、ちゃんと手綱は君にもたせるから」

ってなことで、伊藤博文に了承させます。

当時はインターネットも電話もなかったですからねえ。

とはいえ山縣がなくなった後は、ご存知の通り。

「指揮権は天皇にあるんだ。国会や首相なんかにコントロールされたくありません!」

って言って、暴走します。

天皇はめっちゃ怒りますが、立場上何も言ってはいけないことになっているので、ブレーキがない状態。

吉田茂が言ったように

「明治政府は元老がいて初めて機能するシステムであり、元老亡き後は軍部が暴走するシステムだった。永続性を考慮にいれてなかった」

んですけれど、きっかけは現場に権限移譲し過ぎたことです。

今の日本企業でも、同じことが起こってます。

創業者亡き後は、現場をTOPがコントロールできてません。

永続性を考慮したシステムを作るのは難しいので、悩ましい問題です。

日露戦争では、陸軍No.2である児玉源太郎が自ら最前線で指揮を執った上に、外交交渉まですることでこの問題を解決してました。

現場で信頼を得たうえで、移譲した権限を巻き取ったんです。

海軍は山本権兵衛が、東京本部の言うことを聞かない高級軍人たちを徹底的にクビにします。

東郷平八郎のまえに伊藤裕亨という人が連合艦隊司令長官だったんですが

「連合艦隊を凱旋するときは、戦艦は隠せ。ロシアに技術力がバレる」

と権兵衛が言ったのに、戦艦だけでなく秘密兵器である下瀬火薬という特別な火薬の威力まで見せちゃいました。

「大日本帝国連合艦隊は世界一いちぃ! 我々の凄さを見せてやればよい」

ってなのが理由ですが、そんなのは実戦で見せればいいことで、事前に敵に情報を与える理由にはなりません。

自己顕示欲が強かったんですよ、伊藤は。

なので即刻、クビになりました。

東郷平八郎が選ばれたのは、絶対に東京本部の言うことを聞くし、お伺いを立てるからです。

けれど「お上にお伺い立てずに独自に動いていい」という権利を組織がそうそう手放すはずはなく、

「児玉源太郎・山本権兵衛のときは創業者だったから特例だったんだよ」

という扱いにされてしまい、あとには続きませんでした。

鎖国して内向きになると破滅する

明治維新は、開国・富国・強兵の順番で進めたので成功したともいえます。

開国が最初に来るのが、ポイントです。

国内には資源がないし、世界の状況もわからないし、最先端のテクノロジーも学べないんだから、開国するしかありません。

開国して貿易で稼げるようになって、初めて強力な軍隊を養えるわけで。

日露戦争以降は、ジャパンアズナンバーワンになって開国を止めて攘夷に戻りました。

すると世界から日本がどう見られているかという感性が、国民からなくなりました。

分かりやすく言うと、今の北朝鮮みたいになっちゃったんですよ。

あんな感じになったら、そりゃあ世界中から敵視されて袋叩きにあうと思いませんか?

バブル崩壊後の日本も、まさに鎖国状態です。

  • 不都合なことは見ない
  • 負けている現実を言うと、不敬だといって袋叩きに合う
  • 現場から情報が上がってこなくなる

気持ちはいいでしょう。

けれど、現実にはどんどん困窮していく・・・。

日本の大企業で起こっている、負のスパイラルです。

解決策は、ダイバーシティという多様性ですが、人種みたいな「属性」のダイバーシティではなく「意見・思想」のダイバーシティが求められています。

そのキーポイントが開国ですから、個人での対応策は

  • 海外旅行に行く
  • 海外で短期でいいから働く

ってなことが大事です。

それでは本日のまとめです。

  • 明治維新は、まずは開国し、つぎに経済成長を実現し、さいごに強兵を育成するという3段ステップの戦略で成功した
  • 現場に権限移譲しすぎると、しっぺ返しが来る。創業者亡き後は、現場をTOPがコントロールできなくなって暴走するから
  • 鎖国して内向きになると破滅する。個人での対応策は海外旅行に行く・海外で短期でいいから働くである

では、また明日。

Ciao~。

明治維新とは何だったのか  世界史から考える

明治維新とは何だったのか 世界史から考える