NEGLIA in Tokyo

やまたつくんのトラブルカルテ

アラサー男子がトラブル解決策についてまとめるブログ

同調圧力に飲みこまれないようにする方法について

f:id:yamatatsu-kun:20180515102926p:plain

こんにちは、小宮山です。

日本にいる人は、どうしても空気を読む・空気に合わせる風潮があります。

日本人だからではなくて、日本にいるアメリカ人・ヨーロッパ人・アジア人も含めてです。

筆者も「自分は分かってるから大丈夫。いつもズケズケ言ってるし」と思ってましたが、プロジェクトリーダーの立場になると会社の空気に飲まれてしまいました。

あの人が言うんだったら・・・という感じで、お世話になった人に言われると同調せざるを得なくなっちゃいました。

筆者の両親は、同調圧力には飲まれない人でして、中学受験のときに通っていた塾の先生が

「受験日の2週間前になったら学校は休んで、塾で猛勉強するように」

と言ったので、親御さんたちがオロオロしてるときに

「学校教育を優先するのがルールですから、うちの子は休ませません」

とピシャリと言ってました。

いわゆる「水を指す」ってやつです。

本日のエントリでは、同調圧力に飲みこまれないようにする方法について解説します。

日本で暮らしていると、どうしても空気に巻き込まれがちです。

普段は自分の頭で考えて行動してる人であっても・・・です。

第二次世界大戦のときから繰り返されていることですけれど、空気を読まないで行動しないと組織の犠牲になってしまいますから、対策メソッドを書いておこうと思います。

日本人「個人」は個人主義&合理主義である

まずは日本人について、おさらいします。

みなさん、日本人と聞いてどういう人が浮かんできますか?

  • 礼儀正しい
  • 親切
  • 働き過ぎ
  • 規律を守る
  • 協調性がある
  • 清潔
  • 時間を必ず守る
  • 自己主張しない
  • 本音を言わない
  • ストレス溜め過ぎ

といった感じでしょうか。

まとめると「空気に左右される」って性質に集約されます。

  • 空気に左右される日本人は、自分の頭で考えない
  • 空気に左右される日本人は、個人よりも集団を重視する

ってな意見をよく耳にするのではないでしょうか。

実はこれ、個人ベースでは大間違いなんですよ。

ミシガン大学の教授であるロナルド・イングルハートが、2000年に明らかにしています。

イングルハートは

  • 宗教は人生においてとても重要ですか?
  • 安楽死は絶対に認められませんか?
  • 女性は子どもを産むべきですか?
  • テクノロジーの発展は好ましいですか?

といった質問を世界規模で行いました。

そして

  • 縦軸に伝統的価値(封建社会の価値観)と世俗-合理的価値(近代社会の価値観)の対立を
  • 横軸に生存価値と自己表現価値の対立を

人種ごとにそれぞれマッピングしてみたんです。

すると文化圏によってきれいに分類できちゃったんですね。

f:id:yamatatsu-kun:20171212093217j:plain

この図から日本は

  • 合理性は極めて高い。トップレベル
  • 自己表現価値も高い。

ことが分かります。

つまり日本人は

個人としては

  • 得なことはするが、損なことはやらない
  • 自分らしく生きたい

という合理的&個人主義の性格をもってるってことです。

実際、日本人は昔から個人の欲望を制限するお上・権威が大嫌いです。

これは個人主義そのものです。

びっくりしますよね。

ここで非合理的の代表例である特攻隊について、見てみましょう。

陸軍の特攻隊第一陣の隊長であった岩本大尉は、特攻隊の説明を受けたときに憤慨しています。

爆弾投下器もなく、先端に3本の電動管で体当たりする特攻機を目の当たりにして、

卵をコンクリートにたたきつけるようなものさ。卵は壊れるが、コンクリートは汚れるだけだ。

貫く力は爆弾の落下速度と投下角度で決まる。運動エネルギーの式でわかるだろ!

と反論したエピソードがあり、日本人個人はきわめて合理的な人たちでした。

ロジックが成立してないと「馬鹿か!」と吐き捨てていた軍人たちのエピソードは、枚挙にいとまがありません。

日本人は個人としては、極めて合理的なんですよ。

強力なムラ社会はカウンターである

ですが日本人個人が超合理的&超個人主義ですと、偏りが生じていることになります。

人間は無意識に中立性を保とうとするんです。

バラバラにならないように。

たとえば中国の古典に論語と韓非子があります。

論語が性善説に基づいた理想論ですが、韓非子は性悪説に基づいた現実論です。

人間は何かに帰属してないと不安になる生き物です。

なぜなら古代は集団で生活しないと生きていけなかったから。

共同体は安全保障システムであると、本能に刻み込まれてます。 

共同体システムが強固じゃなかったら、日本人はバラバラになり、不安が増加して生きていけなくなります。

「強力な共同体意識 = ムラ社会」

は、個人が持つ合理性の裏返しなんですね。

さらに言うと、集団になると精神主義になってしまうのも、個人がもつ合理性の裏返しです。

同調圧力に飲みこまれないようにする方法

日本を代表する社会心理学者である南博氏は、日本人の集団的特性について、次のように述べています。

日本人の自我構造の特徴の一つは、自分の所属する集団の目標活動と内部の人間関係に深い親和感をもち、自分の自我を集団と一体化させ、そこに「集団我」とでも呼べる部分を形成することである。
自分の自我を集団と一体化させ、そこに「集団我」とでも呼べる部分を形成することである。
集団との一体化は、集団への従属と依存を感じる集団依存主義と運命への従属と依存を感じる運命依存主義とに結びつき、集団の運命と個人の運命を同一視する意識を生む。

部活動をしていた人なら経験があるはずですが、中学高校でやるスポーツの試合には、必ず個人戦と団体戦がありますよね。

筆者も含めてほとんどの学生さんは

団体戦のほうが個人戦よりも好き。団体で戦うと、いつもより何倍もの粘りが出る。頑張れるから

と答えるはずです。

これは集団我によって自我が強くなっているケースです。

集団我をもつとどうなるかは、南博氏は次のように述べています。

自我は集団我を含んで拡大強化される。
そうして集団のもつ決定力を、事故の決定力と思い込み、集団の実行力を自分の実行力とみなすようになり、自我は集団我によって強化されることで、個人の決定不安を解消することができる。

「赤信号みんなで渡れば怖くない!」になってしまうんですね。

組織の力を借りて大きな仕事をしていると、どうしても「組織 = 自分」と同一視しがちになります。

だとすれば、同調圧力に飲み込まれないようにするには「複数の組織に所属すること」が解になります。

一体化しようがないですし、おかしい空気がはびこったときには相対化できます。

筆者の場合、家庭をもつことで空気の支配から逃れることができました。

共働きなので、いつでも今の会社から降りれるというカードができました。

それ以降は、より会社を相対化できるようになりました。

それでは本日のまとめです。

  • 日本人「個人」は、世界トップレベルの個人主義&合理主義である。
  • 強力なムラ社会、集団になると精神主義になってしまうの
  • は、個人が持つ合理性の裏返しである
  • 同調圧力に飲み込まれないようにするには「複数の組織に所属すること」が対策になる

合理的に考えられれば、空気の支配から逃れられると思ったら大間違いですよ~。

原理原則を知ってシステム化しておかないと、呑まれます。

では、また明日。

Ciao~。

不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書)

不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書)