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やまたつくんのトラブルカルテ

アラサー男子がトラブル解決策についてまとめるブログ

ここが変だよ大企業における部下の教育方法

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こんにちは、小宮山です。

筆者はサラリーマンなので、常に上司がいる立場で仕事をしています。

10年ちかく勤めているのに、今まで直属の上司は4回しか変わっていません。

4年目からは経営陣とダイレクトラインをひょんなことから構築できたので、そこから先は上司の顔を見ながら仕事してません。

上司が査定を「生意気などの感情的な理由」で下げても、さらに上の人が最終チェックして、ひっくり返してくれますから。

本日のエントリでは、大企業における部下の間違った教育方法について解説します。

大企業に入社すると、直属の上司によって人生が大きく左右されてしまいます。

筆者も入社3年目までそうでしたが、どんなにあなたが優秀であっても、上司が無能であれば

  • クソなマネジメントに振り回される
  • 結果出すと嫉妬にかられて潰しにくる
  • いい上司の下にいる同僚が結果出しまくって、あせる

などなどがもれなくついてきますから、あなたの才能は開花しません。

会社にしてみると、将来の孫正義になりうる人物をダメにするリスクをはらんでいます。

正しい教育法を知っておくのは

  • 部下からしてみると、さっさと損切りして逃げる判断
  • 会社からしてみると、マネジメントできない・向かない人をさっさと損切りする判断

の指標になります。

仕事で人格をフィードバックするのは無能の証

上司にせよ部下にせよ、仕事に有益なフィードバックをもらえるのは、食べていくスキルを習得するうえで極めて重要です。

振り返ってみると

  • 受験勉強
  • ピアノなどのお稽古事
  • バスケやサッカーなどのスポーツ

においては、フィードバックがどれだけ具体的であるかで、その後の伸びが大きく変わった経験はないですか?

良い先生ほど問題の解説もうまくて、処方箋も具体的だったはず。

ですが日本の企業で行われているフィードバックは

  • 当たり障りのないお為ごかし
  • 性格や人格への攻撃

のどちらかです。

好ましいのは

  • どうすればもっと良かったか?
  • あのときの判断は合理的だったか?

といった行動についての指摘のはずなのにもかかわらず。

「どうあるべきか = ビーイング」ではありません。

「どうすべきか = ドゥーイング」が正しいフィードバックです。

例えば仕事の遅い部下がいるとしましょう。

彼へのビーイング系のフィードバックは

  • もっとスピード感をもたないと、この先やっていけないよ?
  • きみは要領が悪いんだよ

ってな感じです。

一方でドゥーイング系のフィードバックは

  • 期限ギリギリに報告するのを止めよう。60%の出来でいいから、期限の3日前に必ず上司である私に見せてくれ
  • 毎週月曜に抱えている仕事をリストアップして、重要度と緊急度を点数化してみて。最初は、エイやでいいから。重要かつ緊急度の高い仕事から処理していけば対応できるようになる。まずやってみて、上司である私に見せてくれ

です。

具体的な行動についてのフィードバックができないってのは

  • そもそも力量がない
  • 力量があっても、それを人に伝えられるように言語化できない
  • あるいはその両方

ってことです。

なので筆者は上司になる人とファーストコンタクトしたときは必ず

「私はこれこれこうしようと思うんですけど、正しいでしょうか?」

って感じで、自分なりの仮説を作って提示して、相手の反応を見ます。

「それは違うな・・・なぜなら・・・なので、こうしたほうがいい」

って返してくれる人は、こちらが誘導すれば、ドゥーイングのフィードバックをしてくれる人なので、まだ救いようがあります。

「OK」とか「NG」しか返してくれない人は、フィードバックスキルがない人なので、見捨てます。

「それを考えるのが、君の仕事だろ」

って返してきた人は、けむに巻いているつもりなんでしょうけど、論外です。

組織論の第一人者であるミシガン大学のスーザン・アシュフォード教授は

フィードバックは経営資源である

と述べています。

具体的な行動をフィードバックできない人は、会社の資源にさえならない。

人を指導する資格は、ないんです。

敵を作るな = リーダーシップを発揮するな

他にも無意識にやっている間違いアドバイスが

  • リーダシップを発揮して結果を出してくれ
  • けれど敵は作るな

ってやつです。

筆者は今まで生きてきて散々経験しましたが、人を率いて結果を出すにつれて、なぜかまったく関係ない人にとてつもなく憎まれるケースが多々ありました。

  • 最年少でプロジェクトリーダーに抜擢されたときも、失敗させるべく刺客が送り込まるし、いわれのない誹謗中傷を流された
  • 大学院生の時に世界No.1の学術誌に論文が乗ったとたん、いわれのない誹謗中傷が始まり、机に菊の花が置かれたり、ゴミ箱の中のゴミが巻かれようになった
  • 学園祭の実行委員会を単なる実行委員の立場にも拘わらずリードし始めたら、副会長から反対のための反対が多くなった

などなど。

ですが「あること」を知ってから、リーダシップって嫌われるのと表裏一体になることが分かりました。

とある社内の研修で、過去の歴史上、素晴らしいリーダーシップを発揮したと思う人を列挙してくださいとのお題がありました。

  • イエス・キリスト
  • ジョン・F・ケネディ
  • エイブラハム・リンカーン
  • キング牧師
  • チェ・ゲバラ
  • 坂本龍馬
  • 織田信長

といった名前が上がって、そのときに気付きました。

「全員暗殺もしくは処刑されている・・・((((;゚Д゚))))」

つまり、殺したいほど憎まれていたってことですね。

ホリエモンも

チャレンジしようとする者には、必ず批判する者がいる。
常識を打ち破ろうとする者には、必ず抵抗勢力が現れる。
そして目立つ者は、多かれ少なかれ必ず叩かれる。

と述べていますし、野村克也監督は

35才を過ぎて敵がいないのは、人間的に見込みがないことである。

と述べています。

リーダシップを発揮するってことは、嫌われることと表裏一体であり、嫌われずにリーダーシップ発揮せよってのは不可能なんです。

逆にいうと抵抗や非難が増えているってことは、抜擢が近いってことの裏返しですから、正しいことをしているってことでもあります。

なので「いわれのない誹謗中傷が増えている」と部下に相談されたら、「気にせずドンドンいけ!」ってアドバイスをしてあげたほうがいいんじゃないですかね。

小さなリーダーシップであっても、嫉妬は避けられません。

なので「嫌なら何もするな」ってのも正しいアドバイスに思えるかもしれませんが、そんなの毒にも薬にもなりませんよね。

マイクロマネージするのは自分のエゴにすぎない

ダメなマネージャーがよくやる「マイクロマネージ」ってのがあります。

マイクロマネージとは、一挙手一投足、箸の上げ下ろしまで徹底的に行動を監視・管理することです。 

なんでこんなことをやるのかというと、進捗が遅いと不安になるからです。

「自分の」不安を解消したいがために頻繁に報告させたり、仕事に口出ししたくなるんですよ。

部下やプロジェクトのためと本人は思ってますが、実際は自分の感情に振り回されているのに気付かないだけ。

なぜならマイクロマネージするってのは、される側の稼働率を強制的に100%以上にさせるってことです。

ハーバードビジネススクールのステファン・トルク教授は数学の行列理論を駆使して、次のことを明らかにしました。

稼働率が上昇することで生産性が上がるのは、ルーチン業務においてだけである。

非ルーチンで多くの突発事項を取り扱う業務では、稼働率を80%から90%に上昇すると、突発対応にかかる時間が2倍になる。

稼働率が90%から95%に上昇すると4倍になる。

突発事項に対処しきれなくてマイクロマネージメントするという判断は、完全に逆効果になります。

ちなみにこのことをマイクロマネージしがちな人に言っても、たいてい受け入れません。

感情を制御するのって、難しいでしょ?

だからです。

なのでそういう上司・マネージャーからは、みんな逃げていきますし、アウトプットも下がりますから最後は更迭されます。

ですが組織を率いてアウトプットを出す立場がマネージャーなのに、組織よりも自分の感情を優先するって時点で、マネージャー失格ですけどね。

それでは本日のまとめです。

  • フィードバックは経営資源である。「どうすべきか」といった具体的な行動をフィードバックするのが正しい。「どうあるべきか」という人格のフィードバックは百害あって一利なし
  • リーダシップは嫌われるのと表裏一体である。抵抗や非難が増えているってことは、抜擢が近いってことの裏返し。
  • マイクロマネージするのは自分のエゴにすぎない。突発事項に対処しきれなくてマイクロマネージメントするのは逆効果になる

ちなみにマイクロマネージは、子供にやってほしくないことを止めさせるのには、とても効果的です。

とある著名な心理学者がゲーム中毒になってしまった子供に

  1. 毎日ゲームしろと命じる。とにかく子供の顔をみたら、ゲームしろと言う。他の事よりもゲームを先にやりなさいと言う。
  2. 目標を決めさせる。毎日最低7時間やる、ドラクエでレベル5は上げるなど。
  3. 進捗管理する。非効率なプレイをしていたら、怒って正しいプレイに直させるなど、マイクロマネージする。
  4. 目標達成できたら、ご褒美を上げる。新しいゲームを買ってあげるなど。

をした結果、ゲームに見向きもしなくなったとのことです。

おまけに間違うのが怖くなる子どもになっちゃったとのこと・・・とんでもない話です。

では、また明日。

Ciao~。