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やまたつくんのトラブルカルテ

アラサー男子がトラブル解決策についてまとめるブログ

ビッグデータの活用には負の側面があるんですよ

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こんにちは、小宮山です。

この10年はITの発展が目覚ましくて、生活が一変しました。

Amazonには今まで購入したモノの履歴が全部残っているので、試しにざっと見てみたところ

  • 2006年は本を2ヶ月に1回、2~3冊ぐらい買っていただけだった
  • 徐々に食べ物・サプリ・その他物品と増えていき、買う頻度もほぼ毎週になっていった

Amazonは物品の寸法が書いてあるし、開封したり、使っても1ヶ月以内であれば返品OKなので、とうとうイオンや西友で買い物しなくなりました。

筆者は未だにPCでネット通販してますが、妻はiPadもしくはスマホで買い物してます。

しっかしまあ

  • Amazonは本屋以上に私が読みたい本・ほしいモノを提案してきます
  • Google、Facebook、最近ではInstagramまでこちらの意図を組んでコマーシャル

してきます。

とはいえ、Amazon以外は的外れな広告ばかりですけどね。

You tubeなんて、広告がウザ過ぎて最近は見なくなっちゃいました。

今日のエントリでは、この手の一人一人の好みに応じたネット広告を展開するにあたっての基礎になっているビッグデータの負の側面を解説します。

いつの時代も新しいテクノロジーは、私たちにとって便利な一方で不都合な面もあります。

「何かを得るためには、何かを捨てなくてはならない」

とは鋼の錬金術師の等価交換の原則にありますが、ビッグデータの活用における負の側面・副作用は知っておくべきだと思います。

古い人は副作用にばかり目を向けがちなので、新しいテクノロジーを全否定し、使おうともしませんが損してます。

一方でプラスの面だけ見てると、足元をすくわれてどこかで大けがします。

清濁併せ呑む人だけが、テクノロジーと上手にお付き合いできて、いいトコ取りできるんです。

古代ギリシャ人はキラキラ女子を予言していた

私たちはAmazon、Google、Facebook、Instagramを使うのと引き換えに、これらの会社とある契約をしています。

それは「私たち個人個人の行動の履歴」を提供することです。

いわゆる個人情報ですが、それを提供する対価として各自それぞれの好みを反映した記事やビデオ、サイトをAmazonたちが提供してくれるわけですね。

ある意味、「自分という存在を鏡張りの牢獄」に閉じ込めるとも言えます。

古代ギリシャの哲学者プラトンはこの状況を予想しており

手足も首も縛られた人々にとっては,モノの影が真実であり、彼らにトットの真実は影の中にしかない。

もし囚人たちがそのままの状態におかれたら、彼らは自分たちが見る影を真実と思うだろう。

と述べています。

要するに、捕虜にされた人々は監視下にあり、壁に映し出される影を真実と信じ込まされて、逃げ出して自由になりたいと思わなくなるってことです。

この予言は「洞窟の比喩」と呼ばれて、有名です。

インスタのキラキラ女子が、まさにこれでしょう。

美味しいモノを食べているときは

  • 味覚で感じる感動
  • テーブルを囲む楽しい雰囲気

といった体験があるはずなのに、これらをぶち壊してでも写真を主役にして

「ウェーイ」

とか

「ドヤ」

ばかりしています。

デジタルはあくまでも、現実の一部分を切り取ったモノにすぎないのに、鏡に映る映像、いわゆる影が現実よりも重要になっちゃってるんですね。

  • インスタのためにナイトプールに行ってる女子
  • 迷惑行為や違法行為をしてるYou tuber

もそうです。

古代ギリシャ人は、これをまがい物と呼んで忌み嫌っていました。

彼らにとって本物であることは

  • 自分自身を知り
  • あるがままの自分を受け入れる

ことです。

まがい物の世界で生きている人は、承認欲求・嫉妬心が異常に増大します。

この手の人は何人か友人にいましたが、彼・彼女たちのInstagramやブログはおぞましくて、見るに耐えれません。

なまじ彼女たちの現実を知ってるが故に・・・。

  • フェイクでいい
  • 偽情報でいい
  • 信じたいことしか信じない
  • 都合のわるい真実は知りたくない
  • 会社にも家族にも、そして友達からも軽くみられてるけど、わたしは特別なの!
  • わたしを見て! わたしを見て! 

というメッセージを発信するために、パパのお金で

  • グッチを買いあさり
  • ほぼ毎日パレスホテルや帝国ホテルなどでご飯を食べ
  • ナイトプールに行き
  • わたしは美しい! というコメント

と一緒にインスタに写真をアップする・・・。

書いてるだけでおぞましいですが、彼女たちも20代前半のときはこんなんじゃなかったんですけどね。。。

希望に満ち溢れていて、自分の可能性を信じてストイックに生きてました。

筆者はすでに縁を切ってますけどね。

人間は第一に社会的な動物であり、集団でないと生きていけないように遺伝子にセットされています。

Amazon、Google、Facebook、Instagramは、承認欲求もしくは嫉妬心を増大させる副作用がある点に注意が必要です。

便利と自由はトレードオフ

Amazon、Google、Facebook、Instagramに私たち個人個人の行動の履歴を提供することには、もう一つの副作用があります。

それは「自由度」です。

この副作用は

  • イギリスの作家ジョージ・オーウェルが1949年に発表した小説「1984年」
  • 筆者の大好きな映画である「マイノリティ・リポート」

で分かりやすく可視化されています。

マイノリティ・リポートのあらすじは、次の通りです。

プリコグと呼ばれる3人の予知能力者たちで構成された殺人予知システム。
システムの導入後、それに従って殺人を犯すと予知された人物を、犯行の前に逮捕・収監する犯罪予防局によって、西暦2054年のワシントンD.C.の殺人発生率は0%になったと報告されていた。
主人公は犯罪予防局のチーフ刑事である、ジョン・アンダートン。
ある日、殺人事件が予知されるが、そこには見ず知らずの他人であるリオ・クロウなる男を殺すアンダートンの姿が映っていた。
何者かの罠だと感じたジョンは犯罪予防局の追跡をかわしつつ、真実を追い求めていく。

要するに犯罪を実行したかどうかではなく、内心で思っただけでアウトなわけです。

極論すると、そういうサイトを見る頻度が多くなると逮捕になる。

疑わしきは罰せずではなく、内心を検閲されて、NG判断されたら逮捕。

内心の自由が拘束されるってことです。

Amazon、Google、Facebook、Instagramがこの手のビッグデータをCIAに提出していることを、CIAの元局員でロシアに亡命しているエドワード・スノーデンが暴露しています。

ISISのテロ対策が目的なので、イタリア、フランス、イギリスもやってますし、日本も国際世論からの圧力もあって共謀罪という法律を作って許可しました。

内心の自由を裁かれて管理される代わりに、各自それぞれの好みを反映した仮想現実が提供される。。。

管理されてるうえに個人個人の承認欲求・嫉妬心が異常に増大した世界は、ユートピアじゃなくてディストピアでしょ。

便利と自由はトレードオフであり、なんでもかんでも便利さを追い求めすぎるとかえって破滅するんです。

周りとちがう道を行くべし

自分の好みだけで作られた仮想現実にいる人の末路は、1999に年公開されたマトリックスという映画が示しています。

主人公トーマス・アンダーソンは、大手ソフトウェア会社のメタ・コーテックスに勤めるプログラマである。
平凡な日々を送っていたトーマスは、ここ最近、起きているのに夢を見ているような感覚に悩まされ
「今生きているこの世界は、もしかしたら夢なのではないか?」
という漠然とした違和感を抱いていたが、それを裏付ける確証も得られず毎日を過ごしていた。
ある日、トーマスは
「起きろ、ネオ」
「マトリックスが見ている」
「白ウサギについて行け」という謎のメールを受け取る。
ほどなくしてトリニティと名乗る謎の女性と出会ったトーマスは、トリニティの仲間のモーフィアスを紹介され
「あなたが生きているこの世界は、コンピュータによって作られた仮想現実だ」
と告げられ、このまま仮想現実で生きるか、現実の世界で目覚めるかの選択を迫られる。
日常の違和感に悩まされていたトーマスは現実の世界で目覚めることを選択する。
次の瞬間、トーマスは自分が培養槽のようなカプセルの中に閉じ込められ、身動きもできない状態であることに気づく。
トリニティたちの言ったことは真実で、現実の世界はコンピュータの反乱によって人間社会が崩壊し、人間の大部分はコンピュータの動力源として培養されていた。
人類の抵抗軍の一員となったトーマスは、仮想空間と現実を行き来しながら、人類をコンピュータの支配から解放する戦いに身を投じていく。

ビッグデータを土台にしたシステムは、暴走すると「苦を増産する社会」になりかねません。

「この世は苦しみばっかり。だから、よりマシな苦を選べるようになるために、もっともっと好みを追っていきましょう。周りと競争しましょう」

といった

  • モノあるいは承認欲求への執着
  • 欠乏への嫌悪

をあおる世界。

こんなのはキリがないので、否応なく翻弄され続けることになります。

競争に参加するのは、ナンセンスです。

システムの仕組みを理解して、古代ギリシャ人のように

  • 自分自身を知り
  • あるがままの自分を受け入れて

何かを得る快感から、すでに在るという充足へ移ったほうが、苦に巻きまれずに幸せに生きられますよ。

それでは本日のまとめです。

  • 人間は第一に社会的な動物であり、集団でないと生きていけないように遺伝子にセットされている
  • ビッグデータを活用したAmazon、Google、Facebook、Instagramは、承認欲求もしくは嫉妬心を増大させる副作用がある
  • 便利と自由はトレードオフであり、なんでもかんでも便利さを追い求めすぎるとかえって破滅する
  • 得る快感からある充足へ移行し、競争から降りる姿勢が解決策である

では、また明日。

Ciao~。

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