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T型・Π(パイ)型人材の強みはアービトラージで説明できる

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こんにちは、小宮山です。

ここ10年で専門を1つに絞るのはナンセンスで、複数の専門をもつのが正しいという風潮が確立されたように感じています。

株をやってる身からすると

  • 1つの銘柄に絞る「うねり投資」
  • 複数の銘柄に絞る「分散投資」

のどちらが正しいのかを議論してるのと一緒です。

複数の専門をもつ人材は、

  • T型人材
  • Π(パイ)型人材

と言われてます。

今日のエントリでは、このT型・Π(パイ)型人材の本当の強み-見逃されている強みについて解説します。

世の中で論じられている、複数の専門をもつ人材の強みは「リスクヘッジ」の観点からのモノばかりです。

「1つのバスケットにすべての卵を盛るな」

「専門はすぐに陳腐化する」

確かにある面では正しいですが、別の視点からは間違いです。

高度成長期・バブル期のように

「ただでさえすごいものが、どんどんすごくなっていく」

ときに複数の専門に分散投資するよりも、専門を1つに絞ってエキスパートになるほうが圧倒的に稼げます。

ある専門のリターンが18%で、他が6%だとすると

  • 100のリソースすべてをリターン18%の専門に突っ込むと、18のリターン
  • リターン18%、6%の専門にそれぞれ50ずつリソースを突っ込むと、 50×0.18 + 50×0.06 = 9 + 3 = 12のリターン

です。

一方でいまのように

「どの業界もちょっとずつしか成長しないうえに、すぐダメになる」

場合は分散投資が有効です。

専門を1つに絞ると、詰んじゃう確率が高いので。

このように専門を1つに絞るべきか、専門を複数もつべきかは時代の要求に寄ります。

複数の専門をもつ本当のメリットは「アービトラージ」とよばれる裁定間取引です。

アービトラージとは何か?

アービトラージとは、金利差や価格差を利用して売買を行い、利益を得る行為のことです。
サヤ取りともいいますね。

たとえば日本の100円ショップの商品。
日本では安いですが、おなじ品質のモノはオーストラリアでは高値です。
ならば日本で買ってオーストラリアにもって行って売れば、差額のぶんの利益が得られますよね。

当然ながら

  • 輸送費
  • 自分でやらないなら人件費

がかかるので、取引する量が大きくないと小銭にしかならないですけどね。

ただしビジネスであれば・・・の話です。

複数の専門をもつメリット

複数の専門をもつってことは、複数の分野ではたらくことでもあります。

副業などをして、複数の分野ではたらくと

「とある分野・業界では価値がないモノが、別のところではダイヤのように光り輝く価値になる」

ことがきわめて多い。

たとえば、中学2年生で習う連立方程式。

もしこれを小学校高学年で知っていたら・・・中学受験の数学は、楽勝だったでしょう。

筆者の会社での師匠に、その分野では実績・評判とも世界一で天才といわれている大御所がいます。

かれは鮮やかに自然現象を数式で記述して、みんなを驚かせます。

「なんでそんなになんの苦労もなく、いつも鮮やかに解けるんですか?」

と聞いたところ

「きみは見込みがあるから教えるけど、情報数学の領域にお宝が転がってるの」

「物理を先行したひとはふつう、数学を勉強するんだけど、抽象すぎてダメなのよ」

「けど情報数学はプログラミング想定だから、アプライしやすい。みんな知らないけどね」

「よそ見しろってことさ」

とのことで、目から鱗でした。

だれも知らない新しい・有用な領域というのは、専門と専門の「間」にあるんです。

ひとのネットワークでもおなじ理屈が成立します。

ハブの重要性は認識しやすいと思いますが、いちばんオイシイのはクラスタ同士をつなぐ存在であるコネクターです。

コミュニティのボスに謎に大事にされてる人ってたいていコネクターなんですよ。

これもまた、アービトラージです。

なので最近になって大学ではいちどは捨てられた「教養」の重要性が、言われ始めてます。

筆者は

  • 化学
  • 物理
  • 情報数学
  • メカトロニクス
  • 金融工学
  • 財務
  • マインドフルネス

などを取得して、会社内の各クラスタどうしをつなぐコネクターのポジションにいるので、美味しい思いをしております。

アービトラージできるようになるための注意点

さてアービトラージができるようになるために、理解しておかねばならない注意点が2つあります。

それは

  1. 主体者になって実践する
  2. 白黒つけて情報を取り入れない

ことです。

主体者になってやらずに勉強だけしても、意味ないです。

だって実践しないで何を取り引きすれば美味しいのかわかるなら、誰かがすでにやってるでしょう。

これだけネットが発達してる以上、美味しいってのが分かった途端にみんな大挙してやってくるので、利ザヤは著しく小さくなってしまってます。

投資で儲かるのは

「自分で何かを発見したとき」

だけです。

発見したひとだけが、優位性を得られます。

ポジションをとって当事者にならないと

「とある分野・業界では価値がないモノが、別のところではダイヤのように光り輝く価値になる」

かどうかはわかりません。

困ってることが解決できるから、価値が生まれるんでしょ?

どれだけ困ってるのかは、当事者だけがわかります。

現場に行かずに、本社でふんぞりかえってる経営陣が無能である理由でもありますね。

もう一つのポイントは、

「何が正しいかを決めつけない」

ことです。

精神が幼いひとに多いですが、何事にも白黒つけて情報をとりいれると、大事なことを見逃します。

田中角栄も

世の中は、白と黒ばかりでは無い。

敵と味方ばかりでもない。
その真ん中にグレーゾーン(中間地帯)があり、これが一番広い。
そこを取り込めなくてどうする。
天下というものは、このグレーゾーンを味方につけなれば、決して取れない。
真理は常に中間にありだ。
このことを知ることが大事だ。

と述べています。

なまじサイエンスをかじった人は、グレーを白と黒に分けるのがサイエンスであると思ってますが、そもそも科学ってのは白黒つける学問じゃありません。

ある仮説はとある条件下でのみ成立するものであって、万能じゃありません。

黒ではなく、濃いグレーなんですよ。

白なら、薄いグレー。

異なる分野の情報を取り入れて重ねていくと、ある時そこだけ白や黒に色がはっきりとでてくる部分が見えてきます。

まったく新しい白と黒。

それこそが新しい領域のサイエンスであり、発見したひとがノーベル賞を得られます。

情報はグレーの濃淡で取り入れるってのは、科学だけでなく人間関係にも通用する真理です。

それでは本日のまとめです。

  • アービトラージとは、金利差や価格差を利用して売買を行い、利益を得る行為のこと
  • 複数の専門をもつと、とある分野・業界では価値がないモノが、別のところではダイヤのように光り輝く価値になるのがわかるので、優位性を得られる
  • アービトラージできるようになるためには、主体者になって実践すること、白黒つけて情報を取り入れない・何が正しいかを決めつけないことである

まだ親指シフトに慣れず、四苦八苦しております。

では、また明日。

Ciao~。