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やまたつくんのトラブルカルテ

アラサー男子がトラブル解決策についてまとめるブログ

リスクのただしい取り方

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こんにちは、小宮山です。

経営陣が最近「チャレンジ」なる言葉を頻繁に使って、社員を鼓舞しようとしています。

けれどもちょっとでも失敗したら、袋叩きにあう点をまったく変えようとしていないので、ちゃんちゃらおかしいです。

20代がたった1000円損失だしただけで、鬼の首をとったかのように上が叩きにきます。

これじゃあ、リスクをとるほうが出世に響くので、うちの社員の大多数がリスクの取り方を学習できなくなるわけです。

今日のエントリでは、リスクのただしい取り方について解説します。

筆者のまわりもそうですが、リスクをとる人って極めて「レア」です。

「リスクをとる = チャレンジする」

ってことですが、とにかく自分で状況判断して動けないひとが多い。

デンマークの思想家キルケゴールのいう

「ルサンチマン」

です。

チャレンジしない人ほど

  • 他人の抜け駆けが許せない
  • 他人の失敗が大好き

です。

文句と嫉妬だけは、一流です。

ですがちょっと考えてみると、そもそもみんな子どものときは、チャレンジャーだったはず。

自転車に乗れるようになるために、何度も転んだはず。

転びながら、自分が許容できる失敗の程度&転び方を把握して、乗れるようになっていったはず。

最初からスイスイと乗りこなせる人は、いないです。

単にリスクの取り方を知らない・忘れただけだろうと思うので、この機会にまとめておきます。

リスクコントロールの3要素

みんな分かっていると思いますが

  • 新しいスキルを習得する
  • 金儲けする

には、常にリスクオンの状態にしなければなりません。

「リスクオン =  リスクをとっている」

ってことです。

これが前提条件です。

みなさん、自問自答してみてください。

今までの人生で、何をリスクにさらしてきたのか?

見返りとして何を得てきたのか?

いままでかけてきたリスクの度合いに応じて、何かしらのモノを得てきたはずです。

リスクのない・リスクゼロのところにリターンはありません。

わたしたちは生きているだけで何かを消費する以上、リスクゼロでは生きていけません。

単に意識してないだけで。
リスクの度合いを決めるのは、3つ。

  1. 資源配分
  2. 時間
  3. 投資対象

です。

リスクの取れる範囲は、上級者と初心者では大きく違いますが、経験豊富な上級者はこの「資源配分」でとれる範囲が大きく異なります。

資源配分は

  • 手持ちの資産
  • 自分の性格の把握

で決まります。

資産が多ければ許容できる損失をおおくできますし、自分の性格がよくわかっていれば、精神が不安にならず、生活の負担にならない限界のリスクが分かっています。

じぶんが

  • どこまでお酒に強いか?
  • 現金がどこまであれば安心できるか?

なんて経験するまで分からなかったでしょう?

なので長生きしてるひとが、有利です。

逆にいうと正しい資源配分の学習については、知識よりも試行回数のウェイトが大きいってことなので、やればやるほど正しいやり方がわかってきます。

次に時間。

リスクは大損という結果になったとしても、時間が経過することでキャンセルされる性質があります。

例えばリーマンショック。

もしも「リーマンショックの直前」に「初期投資100万円+毎月3万円の積立」をしていた場合、収益は次のとおりです。*1

元本は429万円、総資産は680万円。
約1.6倍になっています。

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長期で見ればリーマンショックがあったとしても、しっかり増える計算結果になるってことです。

注目したいのは、

「2009~2012年までは元本割れを起こしている」

という点です。

5年寝かせられるだけの余裕があれば、リスクは治癒されるんです。

時間は若者が圧倒的に有利です。

年寄りは残っている時間が少ないので、逃げ切ろうとします。

ですがこの姿勢は、精神が不安になり、生活レベルを著しく下げる必要もでてきます。

最後に投資対象。

当然のことですが、自分がもっている

  • 若さという時間
  • 毎月入るお給料

  • 倒産しそうな会社の株
  • いまの会社でしか通用しない評判
  • いまの会社でしか使えない特殊スキル

に費やすのは、ナンセンスです。

自分がとれるリスクの許容範囲をオーバーして損したとしても、時間が経過することでキャンセルされるのだから、若いときにリスクをとらずに

  • とり方の経験を蓄積しない
  • のちのち自分の資産になる投資対象の見極め方を学ばない

のは大損こいてますし、人生の後半で詰んじゃいます。

投資スタイルの使い分け

投資対象の見極めかたによって、投資スタイルが変わります。

投資スタイルは2つに分類され、それぞれ

  1. グロース投資
  2. バリュー投資

と呼ばれています。

グロース投資は

「今でさえすごいモノが、これからも伸びていく」

と予想して追撃するスタイル。

いわゆる順張りです。

おもに初心者がやります。

バリュー投資は

「今はめちゃくちゃ安いが、今後は伸びていく」

と予想して半永久保有するスタイルです。

逆張りです。

グロース投資のポイントは

「早めの損切りを断行すること」

です。

なぜなら何事にも成長には限界があるからです。

ただでさえ上がっているモノをつかむってことは、あなたがつかんだ時点でそれが頭打ちになっているのかもしれません。

頭打ちになっているなら、あとは下がるだけ。

投資した直後から利が乗らないのなら、タイミングを間違ったということ。

さっさと見切りをつけて、逃げましょう。

そうしないと、大きな痛手を被ります。

一方のバリュー投資では

  • 買値にシビアになる
  • 含み損に耐えられる確固とした信念
  • 未来に対する深い嗅覚・洞察力

が必要です。

バリュー投資は伸びしろの大きいモノをつかむ姿勢です。

周りがグロース投資して儲かってるときに、すぐには利が乗らないモノに投資するという「逆張り」をするんですから、精神が耐えられない人にはおススメできません。

短期では景気に振り回されて損することが多いから、確固とした信念が必要です。

グロース投資は中級者・上級者向きでして、やってるひとは

  • 大きく負けない = 暴落しても戻る投資対象
  • 負けても倍返しで取り戻せる = 暴落した後に強い投資対象

を最大に意識しています。

未来に対する深い嗅覚・洞察力が必要なので、経験値がモノを言います。

ここまで読んでいただいたみなさんは、こう思うはずです。

  • グロース投資という順張り
  • バリュー投資という逆張り

のどちらがよい結果をもたらすのか?

答えは

 「順張りが勝つフェーズと逆張りが勝つフェーズは交代で起こっており、状況に応じて使い分けるべき」

です。

どちらかのスタイルが勝ちつづけることはなく、循環していることがポイントです。

どちらかのスタイルが勝ち始めたら、乗るほうが得です。

バブルが天井になってないときに順張りしないのは、愚かです。

逆張りして成功するのはカッコいいですし、1回の儲けも大きいですから奨励されがちですけど、常に逆張りするのも、これまた愚か。

勝つスタイルが切り替わるタイミングを見極めるのは、不可能ではありません。

ポイントは「勘のスルドイ若者の動向」です。

若者は経験は少ないですが空気をよむ術に長けており、情報の感度も高いので

  • 若者の大多数が乗ってきたときは、順張り
  • 逃げ始めたときは、逆張り

です。

ここまで説明した考え方は、人生にも転職にも有効です。

筆者のケース

最後に筆者のケースを見てみます。

学生のときは、化学を専攻してました。

これは好きだったからですが、単に試験で誰にも負けないぐらい点数がとれたから。

大学に入ってから物理・数学の面白さに気づくのですが、あとの祭り。

研究室は好きを優先して、有機合成へ。

この選択はふり返ってみると、グロース投資でした。

日本人ノーベル賞受賞者がたくさん出てスパークしてましたが、つまるところ斜陽の分野だったのですね。

ノーベル賞ってのは、過去の実績に贈られるモノですから。。。

なので有機合成とはまったく関係のない業界に就職しました。

当時は液晶・プラズマTVがブラウン管をリプレイスしている真っ最中で、製造業はバブってました。

これまたグロース投資ですが、こちらは上手くいったケース。

バリュー投資するなら

  • グーグル
  • サイバーエージェント

に就職すべきでした。

就職から5年後、液晶バブルは天井になります。

グロース投資とバリュー投資が勝つフェーズは、だいたい5年周期で交代するので、このタイミングで転職すべきだったといまでも思います。

そして筆者の会社内での地位も頂点から一転して、干されます。

ヘッドハントのお誘いはありましたが、2年後には筆者を支持する勢力の盛り返しに確信がありました。

なので2年間の含み損に耐える決心をして、会社に残るという逆張り・バリュー投資したんですね。

この予想は当たるのですが

  • 2年にわたる敵対勢力からの嫌がらせ
  • 結婚を考えていた彼女に捨てられる

といったトラブルで精神と体力を蝕まれていき、逆張りが当たったのに追撃する余裕がなくなってました。

体の不調が限界を超えちゃって、入院です。

追撃中の邪魔がすごかったのも原因でしょうけれど、期せずして自分が積み重ねてきたものを全部賭ける状況になったのが最大の原因です。

このように逆張り・バリュー投資を成功させるには

  • 含み損に耐えられる確固とした信念
  • 未来に対する深い嗅覚・洞察力

だけでなく

  • 無意識下の自分も耐えられるか?
  • 耐えられる環境を維持できるか?

もキーポイントになります。

理性が耐えても、本能と体が耐えきれなかったらNGです。

たとえば

  • 借金してまで投資する
  • 退路を塞ぐ

といくら頭で強がっていても、本能と体は耐えきれません。

なのでいつでも降りれる・逃げられるように

  • 損切りライン
  • 損切り基準

を決めておきましょう。

「もっともっと!」儲けてやろうと思って取ったポジションが、一番損をします。

大切なのは「何%上がったら利益確定する!」と決めて、それをロボットのように確実に守ることです。

どんな理由にせよ、損切りする。

バリュー投資・グロース投資のどちらにおいても、一番大事なポイントです。

それでは本日のまとめです。

  • リスクの度合いを決めるのは、資源配分・時間・投資対象の3つ
  • 投資スタイルにはグロース投資という順張り・バリュー投資という逆張りがある。順張りが勝つフェーズと逆張りが勝つフェーズは交代で起こっており、状況に応じて使い分けるべき
  • 損切りライン・基準を決めておき、それをロボットのように確実に守ることが、バリュー投資・グロース投資のどちらにおいても一番大事なポイント

では、また明日。

Ciao~。

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*1:ウェルスナビHPより