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日本のIoT(デジタル製造業)は周回遅れどころの騒ぎじゃない

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こんにちは、小宮山です。

三菱自動車東芝、それに神戸製鋼

日本の製造業のボロボロっぷりが、さいきん表沙汰になることが増えています。

彼らが選択しているビジネスモデル、要するに「稼ぎ方」が時代にマッチしないからです。

日本の製造業は、商品を作るプロセスを自動化してどんどんコストカットするという方針で頑張っています。

たくさんのセンサーを装置に着けて、コンピュータが判断して操作する工場を目指して。

IoTもしくはインダストリー4.0、デジタル製造業と呼んでガンガン進めるつもりです。

今日のエントリでは、そんな日本のデジタル製造業の行き着く末路を解説します。

すでに完了しつつある会社が米国にあります。

その会社の現状をみると、とてもじゃないけど周回遅れどころじゃなくて大艦巨砲主義と同じ末路になると筆者はみています。

デジタル製造業とは何か

デジタル製造業とはなにか?

それは製造設備や製品にセンサーをつけることで、

などをリアルタイムで収集・分析し、生産現場での制御などを人間の勘・経験・度胸で行うことなくデジタルデータとPCで制御する製造業のことを言います。

今では

  • 顧客の購入した商品をレジから即時フィードバックして、次に店頭に並べる商品を決める:セブンイレブンユニクロなど
  • SNSや検索ワード、オンラインでの購買履歴から、個人に適した広告を表示する:FacebookGoogleAmazon

などの小売業では当たり前になっていることです。

ただ小売りと違って難しいのは、製造装置は事故を引き起こすリスクがあるので、

「風が吹いたら桶屋が儲かった」

といった単純な結果の分析ではなく

  1. 風が吹いた
  2. 大風で土ぼこりが立つ
  3. 土ぼこりが目に入って、盲人が増える
  4. 盲人は三味線を買う。当時の盲人が就ける職に由来する
  5. 三味線に使う猫皮が必要になり、ネコが殺される
  6. ネコが減ればネズミが増える
  7. ネズミは桶をかじる
  8. 桶の需要が増える
  9. 桶屋が儲かる

のようにきちんとしたメカニズムをある程度把握して、記述しなくてはなりませんから難しいと言われてきました。

なぜ米国のデジタル製造業が未来予測になるのか

デジタル製造業の先駆けは、小松製作所でしょう。

20年前から自分で販売している建築機械にGPSやセンサーをつけて、稼働データを収集しています。
稼働データを収集すると

  • 使っている土地の傾向や気温
  • いつ部品が壊れて交換になるのか

が分かります。

なので部品が壊れてから注文すると生じるタイムラグがコマツの機械を使っていれば、ゼロになるから、コマツの機械を使うお客さんが多くなったんですね。

このように様々なモノがインターネットに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組みをIoT、Internet of Thingsと言ってアメリカが進めています。

一方で、生産工程や流通工程にセンサーを配置して、生産や流通の自動化・バーチャル化を進めることで、生産コストと流通コストを極小化して、生産性を向上させることを主眼に置いているのが、ドイツと日本が進めているインダストリー4.0。
スマートファクトリーとも言われてます。

どちらもハードウェアとソフトウェアの融合が狙いですが

が主役です。

なので米国のハードウェア会社は、ドイツに似た立ち位置でデジタル製造業を進めていくことになります。
代表的な会社は、ゼネラルエレクトリック。
20年前までは世界ナンバーワンの時価総額をほこる会社でした。
この会社は10年前からデジタル製造業を進めてきましたので、今現在どのようになっているかが日本の製造業の行く末を占う指針になります。

ハードウェア会社 vs ソフトウェア会社の結末

さてそのGEですが、これから大規模な人員削減を行うとのこと。

リストラの対象はなんと、デジタル製造業を進めてきた部門です。

投資の神様といわれるバフェットも、GEの株をすべて売却しました。

なぜでしょうか?

要するに、Googleに負けたってことです。

GEはそれまで行ってきた

  • ハードウェア会社としての研究開発
  • ビジネスの進め方

を捨て、Googleを模倣してデジタル製造業を推進してきました。

具体的に説明しましょう。

ハードウェアの会社は、商品が完璧になるまでマーケットに出しません。
なぜなら完璧じゃないと事故ってけが人、最悪の場合は死人が出てしまうから。

ソフトウェアの会社は多少の欠陥があっても、さっさと出してお客さんからの意見を取り入れて改善していきます。
なので品質向上のスピード・お客さんのニーズに沿った商品の作りこみは、ハードウェア会社の追随をゆるしません。

だからGEはソフトウエア会社のやり方をまねて頑張りました。

17年間もですよ?

当時は世界一の大企業とまで言われてましたから、資金も潤沢にありました。

それでもなぜ負けたのか?

答えはGoogleは、世界ナンバーワンのソフトウェア会社だったから。

彼らはすでに彼らにしかできないソフトウェアを開発・販売しています。

たとえば、何億もの顧客データを瞬時に処理するプログラムにコンピュータシステム。

これらはすべてGoogle独自のシステムです。

ビジネスでは「替えがきかない」商品が最も高くなります。

GEが売ってるデジタル製品は、なんだかんだで替えがきくものばかりだった・・・ので、高くは売れませんでした。

有名な話があります。

米国の軍需産業が、ヘリコプターにセンサーをつけてアフガニスタンの偵察をさせたいと言ってきました。
ヘリの製造はGE。
データの収集とフィードバックシステムは、Google

さて、軍需の会社はどちらに発注したのか?

Googleです。
なぜなら、

  • ヘリはGEじゃなくてもできる
  • データ収集とフィードバックシステムはGoogleしかない。GEも独自ソフトをもっているが仕様を満たせない

からです。

ソフトウェア会社は、ハードウェア会社のソフトウェアよりもはるか先に行ってます。

日本はこれからデジタル製造業を目指すのではなく、唯一無二の製品を作るしかないと思います。
もう手遅れですって。

やろうとしていることをやった会社、かつては世界No.1と言われた会社がやって、負けたんですから。

それでは本日のまとめです。

  • 日本の目指すデジタル製造業は、生産工程や流通工程にセンサーを配置して、生産や流通の自動化・バーチャル化を進めることで、生産コストと流通コストを極小化して、生産性を向上させることである
  • GEの末路をみると、デジタル製造業を達成しても結局儲けられないで終わりそう
  • コストカットに主眼をおくのではなく、真似できない製品を作るべき

替えがきかない素材産業はまだ日本は強いですけど、こちらも時間の問題でしょうね。

では、また明日。
Ciao~。

GE 巨人の復活 シリコンバレー式「デジタル製造業」への挑戦

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