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東京に住む共働きサラリーマンの考えごと

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日本と米国の組織論の違いを解説するよ~日本編~

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多くの社会人は、日本の企業に属しています。筆者も同じです。

日本の組織について知るにあたって、失敗の本質という本をよく勧められます。

 

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

 

 

ですがこの本、難解なんですよね・・・。

なので、日本の組織について書かれた定評のある他の本については情報が少ないので、筆者は自分と周りの経験をゼロから体系化して、日本の組織体制の理解に努めてました。

今回のエントリでは、日本の組織論を解説します。前回のエントリと一緒に読んでいただければ、欧米との違いがよく分かると思います。

 

日本の組織体制は、戦国時代から変わっていない

もっと早くに読んでおけば・・・! と思った本があります。堺谷太一さんが日系企業の組織についてまとめた本です。

今の50代の人たちが30代のころに、経営者必読の書物と言われていたそうでして、年配の経営者の方と雑談していた際に教えてもらいました。

 

組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか (PHP文庫)

組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか (PHP文庫)

 

 

堺谷太一さんは、日本の組織の特徴を3つ挙げています。

  1. 人事圧力シンドローム(ex. 天下統一後の豊臣家。明治の元老亡き後の陸海軍)
  2. 共同体(ex. 昭和の陸海軍。原子力村など)
  3. 環境への過剰適応(ex. 石炭産業など)

日系企業に勤めている方は実感があるのではないでしょうか。例えば、

  1. とある事業がスパークしていたが、頭打ちになった。給与・権限のあるポストへの昇進が順番待ちになり、モチベーションの激減、内輪での足の引っ張り合いばかりで収集がつかない(大事な企業戦略でさえ、出世競争を主目的にする)
  2. お客さんよりも身内のわがままを優先。身内の誰かにとって(たった一人でも)不利益になる行為をする人物は、絶対悪とみなされるようになる。例えば、かつては花形だったが、今は万年赤字の部門で、それにも関わらず遊び呆けて危機感さえない役員にも予算と人員を回すのは義務であるという空気(ダメ親であっても最後まで介護するべし的な理屈。自分たちも一緒に倒れるとしても)
  3. 変化する外部環境に対応する手が無くなり、作ることもせずに、前のやり方に固執する、お客への悪口ばかり言って悦に浸ってばかりいる(甘えです。誰も助けてくれないのに?)

などなど・・・。この手のドロドロを立て直すには、相当なエネルギーが必要なため、海外の会社では(アジア諸国含む)、巨額の給料を供与して手打ちにするのが常識です。一方、日本では奉仕の心なるものだけで、手を打つように言われるのがオチです。昨今のPTA問題も似たようなものなのかもしれません。


筆者の会社も前社長の時代からずーっと同様の「奉仕の心で解決だー!」の掛け声が続いていて、こりゃ酷いなと思ったものです。

 

日本の企業では役職についてない若手にも大きな仕事をさせてくれるが、注意点あり

 欧米では、役職を超えて大きな仕事をするのは絶対に不可能ですが(不可侵契約です)、日本では石田三成がこの前提を覆す仕組みを作りました。具体的には、下記のようにしてプロジェクトメーキングするシステムを確立しました。

  1. 大義名分を掲げる
  2. スポンサーを集める
  3. みこしになる人をトップに据える

石田三成のケースを述べます。家康によって降格・左遷された後、五大老(毛利、前田、上杉、宇喜多)を上手くまるめこんでスポンサーになってもらい、筆頭である毛利をみこしとして豊臣陣営を再構築し、実力者である徳川家康と関が原を戦うまでもって行きました。

偶然ですが、筆者もほぼ全く同じ手法を用いて、プロジェクトメーキングすることに成功しました。違う点は、まずボトム間でインフォーマルにチームを作り、敵からの干渉から耐えきったところで偉い人たちをスポンサーに据えた点です。
ボトムアップでのプロジェクトメーキングは、今後の起業手法のメインストリームになりえるかもしれないクラウドファウンディングの予行練習につながるので、良い経験ができたと思っています。

ただし、この手のプロジェクトメーキングには注意点があります。関ヶ原の合戦の布陣を見たドイツの将軍モルトケが「これは石田三成の西軍の勝利でしょう」と言いましたが、ご存知のように彼は負けました。

この手のプロジェクトメーキングでは、実行が問題になります。実行段階では役職についてないのに指揮権を奮うと、企画者が全部やらされてしまいがちになるからです。実行段階では、権謀術数、いわゆるドロドロを上手にさばく組織政治の技術が求められます。
敵のスパイが潜り込んでいる、利害関係・信念のぶつかり合いを双方の痛みを最小にするように上手く調整するなどなど・・・これらは経験がモノを言います。
ゆえに、プロジェクトが名作愚演に終わる可能性があります。企画(戦略)だけでなく実行(戦術)も経験しておく必要があります。スーパーマンが求められるんです。代償として。

筆者も希望して実行部門に異動したとき、悩んでいました。先輩・上司に相談しても

場数を踏めとしか言えない。人をマネージする方法は言葉・理屈だけでは再現できない。サイエンスよりもむしろアートだ。

と言われてました。最近、悩み相談のミーティングが所属チーム内でありました。
筆者よりもベテランのマネージャーが未だに人をマネージする自信がないと言ってました。どこまで行っても難しいのね・・・と再認識する機会でした。

また、今の日系の大企業で石田三成の手法でプロジェクトメーキングを行うと、自分の市場価値を大きく上げることにはつながりますが、社内での評価にはつながりません。類まれな結果を出したとしてもです。
年功序列は崩せないすで役職も給与も上がりませんし、嫉妬に駆られたお年寄りたちが足を引っ張りにやって来ます。懲りずに何度も。
筆者の場合、社内のお荷物人材をチーム内に押し込まれてさんざんな目会いました。結果だしたら、

「またやってくれ(やれという命令も来る)。ただし、奉仕の心で!」

と言われて当てにされ続けるなど、全く持って割りに合いません。日本の大学の研究室のように、結果を出す人ほど、学位を人質によりアウトプットを求められるようになるのと同じです。遊んで結果出せない人にも同じ学位を授与するのにも関わらず。

では、新卒から外資系に行けばよいのかと言うと、経営の仕事は入社時にキャリア組になってないと絶対にできません。
なので、筆者のお勧めは新卒は日系企業に入って、どこかで外資に転職するキャリアです。起業してゼロから積み上げていくよりも、会社のリソースと信頼を梃子にして、市場からの信頼と自己のスキルアップを行っていくのが低リスク・中リターンの戦略であると筆者は思うからです。
リスク管理をいかに上手くやるかが、生きていく上でのカギですから。

 

歴史の使い方 (日経ビジネス人文庫 グリーン さ 3-6)

歴史の使い方 (日経ビジネス人文庫 グリーン さ 3-6)

 

 

 

 

それでは本日のまとめです。

  • 日本の組織体制は、戦国時代から変わっていない
  • 日本の企業では役職についてない若手にも大きな仕事をさせてくれるが、注意点あり
  • 新卒は日系企業に入って、どこかで外資に転職するキャリアがお勧め。低リスク・中リターンだから

番外編:

他にも日本人の特徴として、非効率を残業でカバーするというのもあります。堺谷太一さんが、これらの知っておくべき日本の組織の特徴を代表的日本人になぞらえて分かりやすく解説した本があるのでご紹介しておきます。

 

日本を創った12人 (PHP文庫)

日本を創った12人 (PHP文庫)

 

 

みなさんも日本の組織って、こういう特徴なんだな&変わらないのねということを前提にうまく泳いで行ってもらえれば、筆者は本望です。

 

ではまた明日。Ciao~。

 

 

 

 

日本と米国の組織論の違いを解説するよ~米国編~

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 多くの社会人は会社組織に属しています。個人としての能力に会社組織の社会的信用・力をレバレッジするかわりに、言われた仕事をこなしていくスタンスが基本です。

組織に属して職場に通って仕事をするという今日の業務スタンスは、産業革命以後に出現したと言われています。そして今日、多くの企業はアメリカで誕生した組織体制である事業部制カンパニー制)を組織のシステムとして採用しています。ゆえに、事業部制がどういうものか、何を目的にして生み出されたのかを把握しておくことは、組織に属する社会人として最低限知っておいた方が良い知識の一つだと筆者は思います。

今回のエントリは、米国の組織論の違いを解説します。

 

現在の組織論はテイラーに始まりフォードによって基礎が固められた

 

2017年現在、大多数の組織では、組織・システムが人に合わせるのではなく、人のほうが組織・システムの側に合わせることで効率が最大化できると言われています。
そもそもは、テイラーという米国の学者さんが、まず効率的な富(モノ・サービス)の生産・提供システムを設計し、運用時の役割に最も適した人材を採用し、システム内に組み込む。結果、富の生産が最大化されることを多数のエビデンスで実証しました。

今の日系の大企業が行っていること、例えば、

  • システムは絶対に変更しない
  • 社外も含めて最適人材をリサーチするのではなく、手持ちの人材のみに限定する

は、システムとマッチしないので効率性が悪くなる一方であると、きっぱり否定している点が興味深いです。

|新訳|科学的管理法

|新訳|科学的管理法

 

このテイラーの考え方を当時かつてない規模で徹底的に実践したのが、ヘンリー・フォードです。フォードは、

  • モノより人が大事
  • 余暇の創造こそ産業の使命

という考え方のもと、規模の経済を利用して、単一の車種だけに特化して自動車を大量生産します。結果、自動車は富裕層しか買えない価格でしたが、一般人の手の届く価格になりました。
金儲けの権化で労働者から搾取し続けたというのが彼の日本での一般的なイメージですが、180度違いますよね。

他にもフォードの著書には、産業革命における大量生産システムは何を目的に確立されていったのか、後に続く企業人に期待したことは何だったのかなどが書かれており、組織人・起業家を問わず社会人なら一読しておくべきと筆者は思います。

彼が書いた本を読んだときに、筆者は衝撃を受けました。今も手元に置いています。

 

藁のハンドル (中公文庫―BIBLIO20世紀)

藁のハンドル (中公文庫―BIBLIO20世紀)

 

フォードの時代、19世紀末から、食品添加物の問題も提起されています。


産業革命・大量生産によってモノが溢れた結果、飢えや病気で亡くなる人数は激減したたが、健康を害されて生きる人々が増加することになった。たくさんの医者に解決法を探ってもらっているが、私はもう寿命で間に合いそうにない。心残りではあるが、この問題の解決は後世の人に託したい。

 

多くの大企業が今日採用する事業部制は、アルフレッド・P・スローン率いるGMによって完成

 

フォードの時代は単品種大量生産でした。次の時代は少品種大量生産です。少品種大量生産を実現するにあたって試行錯誤の末に、今日の事業部制が誕生しました。
日本では松下幸之助事業部制を作ったと言われていますが、実際はゼネラルモーターズGM)社長のアルフレッド・P・スローンによって松下幸之助よりも先に作られています。
彼が事業部制の設立経緯の詳細を書いた本があります。ビル・ゲイツは大企業に属する者は全員、これを読むべしと強く推薦しています。500ページ近くある長編ですが。。。

 

GMとともに

GMとともに

 

彼が本で述べている事業部制のポイントは、次の通りです。

  • コーポレート部門から事業部への権限移譲のバランス
  • 研究開発部門と事業部門の役割分担の度合い
  • 財務手法
  • 流通における共食いの回避

様々なトレードオフパラメータのバランスをいかにしてとるかがカギとのこと。当たり前ではありますが・・・。

スローンは自身が上手くバランスをとることで、GMを世界一の自動車会社(2017年時点でも生産台数3位)まで大きくしました。
日系のメーカーに所属している筆者の実感ですが、今日の日系大企業も事業部制度そのものはGMで確立された仕組みそのものであり、システムはきちんと輸入できていると思います。

しかし、各部門間の利害調整が困難なため、うまく運用できなくなり、しっちゃかめっちゃかになっているように思います。
アメリカのGE、日産自動車東レなど落ちるところまで落ちて沈没寸前になって、ようやく利害調整に多大なパワーを割かないでよい状態になってから、改革が進んでますしね・・・。

そして、フォードの生産システムを基礎にして、トヨタ生産方式は生まれました。GM事業部制ではない点がポイントです。
フォードではベルトコンベヤに車を乗せて連続生産していましたが、トヨタ大野耐一氏はスーパーマーケットの物流をヒントにして、ベルトコンベヤのSTOP&GOの判断を人に権限移譲することで、無駄な生産を排除することが大きなポイントのようです。

生産を止めないために生産を止める。一見矛盾してますが、上手く機能できるんですね。まさに、スーパーマーケットです。

 

トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして

トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして

 

 

 

 

サラリーマンは、会社が与える問題の解決を通してスキルアップをしていくスタンス、で事業部制を利用、レバレッジするのがお勧め

 

現在だと、事業部制を梃子にして業績を上げている舵取り役で参考になると筆者が思うのは、カルロス・ゴーン日産自動車社長)、金川千尋(前信越化学工業社長)、ジャック・ウェルチ(GE)です。

 

カルロス・ゴーン経営を語る (日経ビジネス人文庫)

カルロス・ゴーン経営を語る (日経ビジネス人文庫)

 

 

 

社長が戦わなければ、会社は変わらない

社長が戦わなければ、会社は変わらない

 

 

 

ウィニング 勝利の経営

ウィニング 勝利の経営

 

 

3人とも事業部制が機能している大企業に入り、潰れる寸前の危機的状況下で類まれなる結果を出し、その後も梃子の原理で結果を出し続けました。ゴーンさんは本をちょくちょく出していて、ときたま社会人にとって参考になることを述べています。

流石のゴーンさんでも、各部門間の利害調整(信念調整も入っているので、これがややこしい)には手を焼くようで電気自動車への投資は、実績が積み重なった状態じゃないと刺されただろうと述べていました。

 

カルロス・ゴーンの経営論 グローバル・リーダーシップ講座

カルロス・ゴーンの経営論 グローバル・リーダーシップ講座

 

 

つまり、大企業のターンアラウンドが出来る人が大企業で社長になるための必要条件になると述べています。事実、欧米・日系問わずに大企業の取締役クラスは、危機的状況にある子会社を立て直した人たちがその地位に居ることが多いです。
千尋の谷に落とすがごとく、とんでもない修羅場に放り込むのが万国共通の経営者の育成方法のようです。立て直せなかったら失脚するし、プレイヤーに戻っても時代の流れに周回遅れで潰れていく、つまりキャリアが終わるので筆者は横で恐ろしやと思って傍観しています。


ですがサラリーマン社長は、社内から上がるにせよ外から来るにせよ、危機的状況以外は動けない・下手に動かない人しかなれないように思います。なので、社長になるなら起業してたたき上げるもしくは家業を継ぐことを筆者は勧めます。
確かに大企業に居れば梃子の原理で大きな仕事ができますし、それをフォードも勧めていますが、思い入れは少なするくべきです。

所詮、会社とは契約関係があるに過ぎません。自分がオーナーではありませんし、なれる保証もありません。社長には、なれたらいいなという軽いスタンスで、会社が与える問題の解決を通してスキルアップをしていくキャリアが筆者のお勧めです。

会社はあくまでも契約してるだけというスタンスで臨むようにしてから、筆者は気持ちが楽になりました。アウトプットの量も質も上がりました。

それでは、本日のまとめです。

番外編;

GEはめちゃくちゃ凄かったんですよね。10年前までは。

今はソフトウェア全盛の時代な上に、Goole、Appleが先を見据えてハードウェアまで製造するぜ! になってる。バフェットもGE株全部売ったし。。。

ではまた明日。Ciao~。

 

 

戦略コンサルの採用試験に臨むにあたって必要な参考書を公開します

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2年前、筆者は転職しようと思い、活動していました。
プロジェクトリーダーとして奮闘した結果、体を壊した上に社内ポリティクスで負けて袋叩きに会って、もうこんな会社いいやと思ってところに、とあるヘッドハンターから声をかけていただいたためです。

そのときは、外資系戦略コンサルに転職してみようと思っておりました。。今はコンサルに転職するつもりはなく、もう3年も前のことで時効だし、コンサルに転職したい方々への手助けにもなると思い、そのときに使った参考書を公開します。

今回のエントリは、戦略コンサルの採用試験に臨むにあたって必須と思われる参考書リストについてです。

 

戦略コンサルになるための参考書リスト

  1. この1冊ですべてわかる コンサルティングの基本
  2. この1冊でさらにわかる コンサルティングの基本 ベストプラクティス集
  3. 地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定
  4. 戦略「脳」を鍛える
  5. 観想力 空気はなぜ透明か
  6. 戦略思考コンプリートブック

  7. 企業参謀―戦略的思考とはなにか

  8. ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル
  9. 「超」MBA式ロジカル問題解決
  10. 問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」
  11. 問題解決プロフェッショナル「思考と技術」
  12. 事業戦略のレシピ
  13. 実況LIVE マーケティング実践講座
  14. 新テスト対応版 MBA留学 GMAT完全攻略
  15. ロジカル・プレゼンテーション―自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
  16. 伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

1と2で戦略コンサルの業務内容が分かります。とはいっても、現在は大企業のアウトソーシング先という扱いになりつつあるので、この本に書かれている華々しい類の業務は少なくなっている、少なくなっていくものと思います。

3~5はフェルミ推定対策です。戦略コンサルの採用試験では、フェルミ推定と呼ばれる問題への対応スキルが求められます。具体的には、

「アメリカのシカゴには何人(なんにん)のピアノの調律師がいるか?」 

のようにいきなり言われても答えられない質問に対して、自分で適当に仮定して、オーダーをざっくり導き出していくというものです。

この回答の「一例」は次の通りです。

まず以下のデータを仮定する。

シカゴの人口は300万人とする
シカゴでは、1世帯あたりの人数が平均3人程度とする
10世帯に1台の割合でピアノを保有している世帯があるとする
ピアノ1台の調律は平均して1年に1回行うとする
調律師が1日に調律するピアノの台数は3つとする
週休二日とし、調律師は年間に約250日働くとする
そして、これらの仮定を元に次のように推論する。

シカゴの世帯数は、(300万/3)=100万世帯程度
シカゴでのピアノの総数は、(100万/10)=10万台程度
ピアノの調律は、年間に10万件程度行われる
それに対し、(1人の)ピアノの調律師は1年間に250×3=750台程度を調律する
よって調律師の人数は10万/750=130人程度と推定される

テクノロジーやファイナンスに関わる仕事、いわゆる理系に近いに人であれば、普段の業務でさんざんやらされていることだと思います。

4と5は、戦略思考について書かれている参考書です。ですが、今の日系の大企業で求められているのは、どうやって実行させるか? 成功させるか? です。

戦略は大事ですが、現場を知らないと机上の空論になりがちです。筆者は戦略部門に居ましたが、これじゃだめだと思い、実行部門を希望して異動したことがあります。

8~11は、ロジカルシンキングです。事実やエビデンスに基づいて仮説を作れということが書かれています。文学的な情緒は不要。事務系は未だに情緒的(体育会)なことばかりに基づいて戦略を決める部署が多いので、良い勉強になると思います。

12と13は、これぐらいは知っておいてほしいというレベルのマーケティング、事業戦略の基礎知識です。戦略コンサルに行きたいという人たちは、この手の業務に若いうちから携われることもあるのでしょう。

14はGMATという試験対策テキストです。海外のオフィスに行く場合に備えてかな。

15と16は、コンサルはレポートをまとめて提出すること、プレゼンすることが主業務なので、プレゼン力、文書力も鍛えるべしということです。16は未だに持っています。

この1冊ですべてわかる コンサルティングの基本

この1冊ですべてわかる コンサルティングの基本

 
コンサルティングの基本ベストプラクティス集

コンサルティングの基本ベストプラクティス集

 
地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

 
戦略「脳」を鍛える

戦略「脳」を鍛える

 
観想力 空気はなぜ透明か

観想力 空気はなぜ透明か

 
戦略思考コンプリートブック

戦略思考コンプリートブック

 
企業参謀―戦略的思考とはなにか

企業参謀―戦略的思考とはなにか

 
ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)

ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)

 
「超」MBA式ロジカル問題解決

「超」MBA式ロジカル問題解決

 
問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」

問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」

 
事業戦略のレシピ

事業戦略のレシピ

 
実況LIVE マーケティング実践講座

実況LIVE マーケティング実践講座

 
ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
 
伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

 

 

転職のアクションを起こすだけなら問題ない。むしろ自分の市場価値が分かるしニーズも分かる

 筆者の周りは、嫌なこと・耐えられないことがあっても転職活動をしてこなった人ばかりです。ですが、内定をもらったとしても最終的に行くかどうかは自分が決められるので、腕試しも兼ねて転職のアクションを起こしてみるべきと筆者は思います。

自分自身を振り返りになりますし、自分の市場価値もわかります。転職活動は営業活動に近いものがあるので、場数を踏む・実践を経験することが転職のしやすさにつながりますので、メリットが大きいと思います。

みなさんも、身動きが取れなくなる前に軽い気持ちで面接に行ってみてはいかがでしょうか。


本日は、まとめ無しです。


ではまた明日。Ciao~。

 

旅行の醍醐味&国内・海外のお勧めホテル

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筆者は旅行が好きです。毎日忙しく働いてる中でほんのひとときの非日常を味わう、心のオアシス。

昔は独り旅行が大好きでした。とはいえ、筆者は天邪鬼でして、周りが海外旅行だぜ!と鼻息荒くしてる中、「じゃ、僕は国内旅行を極めてから海外に行く」と宣言して、社会人になって10年は国内ばかり回っておりました。

今回のエントリは旅行です。旅行の醍醐味を解説するだけでなく、筆者が行ったお勧めの宿についても紹介させていただきます。

 

旅行はとっても刺激的! 癒されるだけでなく、知的好奇心の充足、業務進捗の管理にも役立つ

筆者は年に数回の国内旅行(独り or 2人)と年1回の海外旅行(with 家族)に行っています。海外旅行は、子供が全員就職してから両親が企画して、それに乗っかっているだけですが。。。

国内では、都市・山・海のオールジャンルで偏りなく行っています。それぞれに目的があって、

  • 都市 = ゴージャスな経験をしたい
  • 山 = 自然を満喫したい
  • 海 = ひたすら昼寝したい

です。

筆者は東京に住んでいるのですが、大阪にちょくちょく行きます。大阪であればリッツカールトンも手が届く価格ですし、ご飯も安くて美味しいからです。

https://www.instagram.com/p/BX2TJoLBIaG/

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お勧めのレストランは、Fujiya1935。ランチで行きましたが、雰囲気もお皿も料理も独自の世界観を作っていて、それらが完璧に調和していました。久しぶりにご飯で感動しました。

 

http://fujiya1935.com/https://www.instagram.com/p/BX2TDCIBoN6/

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最近は、ロイヤルパークホテル汐留に泊まってきました。大塚家具コーディネートの部屋があるからです。

 

<大塚家具×ロイヤルパークホテル ザ 汐留>イタリアの最高峰ブランド「ポルトローナ・フラウ」のインテリアを堪能できる新コンセプトルームが誕生|家具・インテリアのIDC大塚家具https://www.instagram.com/p/BX2TRaYhtXW/

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70万もするデザイナーズソファ、オフィスチェア、ベッドを体験してきました。超高級家具を満喫できて、満足でした。これで一人20000円台。
良いものは手が届かない価格であっても一度でも経験しておけば、モノの目利きができるようになるので、お勧めです。近くにご飯が美味しく、雰囲気も良いコンラッド東京がもありますし、年に1回あるかないかのここ一番の勝負デートにも使っても良いかもしれません。

山では今年のゴールデンウィークに、九州の黒川温泉に行ってきました。
筆者は黒川温泉、有馬温泉といった寂れていたけどカリスマが新たなコンセプトを立ち上げて復活させた温泉が大好きです。
有馬温泉は、立ち飲みバーやおしゃれなカフェというモダンさ、神戸・大阪梅田からの好アクセスが組み合わさっており、個人的にちょくちょく行っています。ここ一番の時は、谷崎純一郎、豊臣秀吉も愛用していた御所坊に宿泊しています。

 

有馬温泉 陶泉 御所坊 | 公式サイトhttps://www.instagram.com/p/BX2S-aYhpd9/

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この旅館は、ご飯が美味しいです。自家栽培してるとのこと。外国人宿泊客も多く、海外の雑誌にもよく載っています。
さて、黒川温泉ですが、深山山荘に宿泊しました。この旅館は、宿泊客1グループにつき1軒の小屋が用意され、庭まで徹底的に日本庭園になっている宿です。これで1人1泊25000円なのだから、びっくりしました。美を感じられます。草津温泉がいかにぼったくりかが分かります。
なかなか、庭・周囲の景色まで徹底的に手入れして、手が届く価格帯の国内旅館は無いんですよね。リピート確定ですし、本当にお勧めです。敷地内をバギーで移動するのは、モルディブ以来でした。

 

黒川温泉の旅館 深山山荘オフィシャルサイト【阿蘇・熊本】

https://www.instagram.com/p/BX2eZuVh4RP/

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海は最近、モルディブとかハワイとかに行っています。日本の海に行くときは、美味しい魚介類を食べに行くのが目的に変わりつつあります。


旅行は、大型連休が終わるたびに計画・予約します。加えて、職場に旅行に行くからいついつ休むという宣言も。こうしておくことで以下の効果が期待できます。

  • (大きな)仕事を旅行までにひと段落させるためのモチベーションが上がる
  • 上司も無意識に気を使ってくれる。旅行直前の突発的な仕事は、他に回してくれる確率が高まる。ただし、出世コースからは外れるかも

 

知的好奇心の充足には、海外旅行がおすすめ

国内旅行ばかり行っていた私ですが、いまさらながら、もっと海外旅行に行っとけばよかったと後悔しています。というのも、ちきりんさんの本を読んだのがきっかけです。

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう! (だいわ文庫)

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう! (だいわ文庫)

 

 海外への旅や旅先での経験は、まったく新しい視点や見方を自分に紹介してくれることが書いています。ちきりんさんの本には、ソ連やかつての中国、キューバなど共産主義国での経験が面白おかしく書かれています。自分だったら、怖くて絶対に一人で行けません。

記憶に残った箇所を引用します。

また、巨大なエジプトの建造物を見ていると、古代王朝の力、ファラオ(王)の権力の大きさに加え、その権力を維持するために虫けらのように散っていったであろう、多数の一般労働者達の存在にも気がついてしまいます。

奴隷的な立場であったとはいえ、彼らもまた私たちと同じように、泣いたり笑ったり、怒ったり喜んだりしながら一生懸命生きていたはずです。
それでも人間なんて、いずれ露と消え、後世まで残るのは石と砂でできた無機質な建造物だけです。

そう思うと、日々のあれこれに一喜一憂することがなんだかバカらしく感じられます。どんなにじたばたしても、一人の人間が生きられるのはたかだか百年です。反対に数千年残るものは「生きていなかったもの」ばかりです。「命ある者」は、生きているその時を、目一杯楽しんですごすべきということなのでしょう。

住むところ、国が違えば全く考え方が変わるということがどれだけ自分の視点や見方、好奇心を広げてくれるのか。仕事で初めてベルギーに行って、よくわかりましたと同時にしまった・・・と思いました。
個人的には、都市の設計思想の違いが面白くてイタリアにも行ってみたいです。日本と欧米の街並みの設計思想を解説した名著です。なんで日本はごちゃごちゃな街並みになるのかがよく分かります。

街並みの美学 (岩波現代文庫)

街並みの美学 (岩波現代文庫)

 

 

筆者のおすすめの宿はこれだ!

最近の筆者は、一緒に行く人の強いお願いに引きずられて、高級ホテルに行くようになりました。御所坊に泊まった際に素晴らしいという本を見つけたので、紹介します。筆者も最近は、この本に掲載されたホテルをできるだけ優先して回っています。

 <日本>

和の楽園―日本の宿

和の楽園―日本の宿

 
楽園宿

楽園宿

 

<海外>

特にタイは、物価・通貨が安くて豪遊できるので、お勧めです。

HOTEL楽園オリエンタルリゾート

HOTEL楽園オリエンタルリゾート

 
ホテル楽園 世界旅行

ホテル楽園 世界旅行

 

 

さて、本日のまとめです。

  • 旅行はとっても刺激的! 癒されるだけでなく、知的好奇心の充足、業務進捗の管理にも役立つ
  • 知的好奇心の充足には、海外旅行がおすすめ

今度は、兵庫県城崎温泉の西村屋旅館に行ってみようと思っています。筆者は、アンティークが好きなんです。

今日はここまで。
ではまた明日。Ciao~。

 

 

 

 

 

ストレスなしで幸福に生きるために。土台設計と人間関係の選択理論について

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今年の東京は梅雨明け発表されてからもずっと晴れの日がないので、散歩好きの筆者は悶々としています。

私たちが生きている社会では、いろいろなものがトレードオフの関係になっています。仕事と家庭、美食と健康などなど。

様々なパラメータの調和を取りつつQOL(生活の質)を発展させていくことが人生の醍醐味とは思いますが、調和の具体的な方針や手順については誰も教えてくれないのが実情です。

調和という作業には確かに理論では詰め切れないアートな部分はありますが、筆者は取り得る選択肢の把握と問題に直面した際の対策スキルを知っておくだけで、QOLの向上、幸せに生きることにつながると思うのです。
ゼロからは何もできません。困ったときに、そういえばあんなことを聞いた記憶があるから、一つ試してみるか・・・そうして一歩一歩進んでいけば大丈夫と思っています。
今回のエントリは、幸福に生きるための土台設計方法と私たちが抱える悩みの90%以上と言われる人間関係のトラベルをしなやかにする技術である選択理論について解説します。

 

幸福に生きるために必要なインフラは3つ。金、自分、絆。どこに重点的に配分するかで生き方が決まる

 

幸福に生きるために必要なインフラは3つです。金融資産(金)、自分資本(自分)、共同体資本(絆)です。
金融資産は、お金そのもの。自分資本は、稼ぐ能力。共同体資本は、友達・家族です。
お金だけ資産と定義しているのは、個人で所有できるものだからです。

この3つのどこに重点的に配分しているかで、昨今の人たちを、違った切り口で分類することができます。

例えば、

  • リア充 = 金融資産は少なく、自分資本、共同体資本が多い。大企業勤めの遊び人がこれに当たります(昔の筆者)
  • プア充 = 金融資産、自分資本は少なく、共同体資本が多い。地方在住のヤンキーがこれに当たります
  • ソロ充 = 自分資本が多いが、金融資産、共同体資本が少ない。40代の独身貴族
  • 貧困 = 3つとも少ない
  • 富裕層 = 金融資産、自分資本は多く、共同体資本が少ない
  • バカ息子 = 金融資産、共同体資本は多いが、自分資本は少ない
  • 定年退職者 = 金融資産が多いが、自分資本、共同体資本は少ない

3つの資産全部を持っている人はいません。というのも、金融資産が多いと邪な考えをもつ人が近寄ってくるので、人的資本を切り捨てるか、その人たちに自分が稼いだお金を分けてあげるかの2択が突きつけられるからです。

生き方は7つに分類されますが、いずれもトレードオフの関係にあります。筆者の友人は仕事のために家族を捨てました。地元の友達はお金を稼ぐことを考えるよりも家族と過ごす時間の充実を優先し、プア充を選んでいます。
自分にとって何が最も幸福を感じるのかを考えて、どの生き方を選ぶのかを一度考えてみてはいかがでしょうか。

生き方の選択は状況によって変わりますし、変えられます。自分で選んだ道だということ、途中で変えられることも分かっていれば、周りに振り回されることなく人生を生きることができ、心も健康になると筆者は思います。筆者は引っ越しを機にリア充を続けることを止めました。

参考書を載せておきます。私のお勧めは橘玲さんで、彼の集大成の本だと思います。

 

他人をコントロールできると思うことなかれ。コントロールできるのは自分だけ

 

前々回のエントリで、ストレス耐性をつける・効率よくガス抜きできるようになるための瞑想技術について解説しました。瞑想技術とは、自分の感情を主体者(私)としてではなく、第3者(彼・彼女)として見れるように自意識を変えることです。

この技術は、スポーツや音楽演奏でゾーンに入った状態と全く同じで、様々な分野に応用が効くことが知られています。人間関係にも応用することができ、心理学では選択理論と言われています。

皆さんの周りにもこんな人が居るのではないでしょうか。大人になっても、気に入らないことがあるとすぐ机を蹴ったり、どなったり、悪口をいったり、村八分にしたりなどなど。

これらは、他人を自分の期待通りにコントロールしよう、期待通りにならないと許さないという考え方に基づく行動です。

普通の人は支配されるのは嫌なので、この考えをもつ人たちは思い通りにならずストレスが溜まっていく一方な上、周りからも宇宙人として扱われていきます。
でも、かかわらざるを得ない状況もあると思います。最近まで筆者もそうでした。こういう人たちとは、関係・距離間を変えるスタンスで臨むのが一番です。何か言ってきたときには、筆者の経験上、このように反論するのが良いと思います。

  1. 自分の感情を第3者的に把握する
  2. 自分にとって心地よい言い方を考える
  3. 相手の上質世界を考える
  4. 2と3を踏まえた言い方で伝える
  5. 相手が聞く耳を持たなくても気にしない

1は瞑想技術の応用です。不快な感情に飲まれないようにします
2は自分の感情を変えます。感情・生理的反応は行為・思考で変わることが知られています。まだ私は受け流せるレベルまで達していないので、2を使います。
3は相手の基本的欲求の中で優先度の高いものを汚すことを避けるのが目的です。
4と5は相手をこちらの期待通りにコントロールするわけではないことを示すためです。

3についてもう少し解説します。人は下記の5種類の基本的欲求を持っているとされています。

  • 権力
  • 自由
  • 快楽
  • 生存

自分の基本的欲求のキャパは生まれつき決まっていて、この5つの割合が人によって違います。気が合う・合わないは、この割合が合うか否かで決まっているとされており、興味深いです。
実際、前の上司と筆者の基本的欲求は完璧に一致して、仲の悪い人とは正反対でした。

選択理論と自分の基本的欲求のテストが記載されている参考書を紹介しておきます。お勧めです。

人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論

人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論

 

 

さて、本日のまとめです。

  • 幸福に生きるために必要なインフラは3つ。金、自分、絆。どこに重点的に配分するかで生き方が決まる
  • 他人をコントロールできると思うことなかれ。コントロールできるのは自分だけ


瞑想技術(瞑想の考え方)はいろんなところに応用できるので、本格的な修練に入るのが筆者は楽しみです。


今日はここまで。

ではまた明日。Ciao~。

 

未来はある程度予測できる。正しい手順に従うだけでOK

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未来は予測しにくいです。でも、どうなっていくのかはある程度予測できます。

例えば、1985年にゴールドカラー層の形成という本が発表されました。ゴールドカラーとは自分で生き方を選ぶレア人材と定義され、ほぼ毎日数千キロを移動するそうです。

今で言う外資系戦略コンサルタント、大リーグ選手、サッカー選手など、今で言うグローバル人材のことですね。また、第二次世界大戦が始まる10年前に、今後の戦争は核兵器電撃戦が支配的になることも予言されていました。前者は天才軍人と称される石原莞爾が発表しています。

戦争史大観 (中公文庫BIBLIO)

戦争史大観 (中公文庫BIBLIO)

 

 一方で、予想される出来事が起こるタイミングを予測することは無理です。

いつ起こるのかは、運です。でも、何が起こるのかを知っておき、前もって準備しておくことが大事です。台風が来るのが分かってて、直撃まで時間があるなら、準備しておくのと一緒です。

今日のエントリは未来予測についてです。

 

未来予測は、過去に何が起こって今に至ったのかの系譜を書けば見えてくる

 

社会人なら、縦軸と横軸で考えるという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。縦軸は長期の時間軸(過去~現在)、横軸は短期の時間軸(現在)です。

最近、テクノロジーの今後に関して衝撃的な本が出ました。お高いですけど。。。 

テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?

テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?

 

 

ビッグバンから石器~言語~電話~コンピュータという現在に至るまでのテクノロジーの発展系譜をまとめたところ、判明したことが書かれています。

  • 一度生まれたテクノロジーは消えない(未だに石器が使われている地域がある!)
  • テクノロジーは、人の意志でなく自分で発展、進化して今に至っている。生命の進化と同じ仕組みである
  • テクノロジーこそが、人間の社会を規定していると言わざるを得ない。テクノロジーは、利便性の向上が進化の目的であり、人間は上手くつきあっていかなけばならない(アーミッシュという民族の付き合い方が面白いです)

著者は、未来がどうなるかについての具体的な内容には口を濁していますが、これからはテクノロジーが分からないとビジネスもできないということを暗に示唆しています。
一連の系譜のまとめ方が書かれた本の中ではベストパイだと思います。

筆者も、この本に書かれたやり方を自分が属する業界のテクノロジー・マーケティングに応用し、大変有用な知見をまとめることができて、周りに高く評価されました。

 

10年以内にカリヨン・ツリー型のキャリアが標準になるので、準備しておくべし

 

これからの社会人には、業界を問わずワークシフト、ライフシフトは必読の本でしょう。ぜひ手に取っていただきたいです。年金は75才から支給になるようですし、これらの本のキャリアおよび働き方についての近い未来についての予測は、ほぼ間違いなく当たっていると筆者は実感しています。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

 
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

 

 ちきりんさんの本には、ワークシフトの内容をより分かりやすく書かれています。こちらもお勧め。

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

 

 ワークシフトから引用します。

今後主流になるのは、いくつもの小さな釣り鐘が連なって職業人生を形作る「カリヨン・ツリー型」のキャリアだ。
精力的に仕事に打ち込む期間と、長期休業して学業やボランティア活動に専念したり、
仕事のペースを落として私生活を優先させたりする期間を交互に経験し、
ジグザグ模様を描きながら仕事のエネルギーや技能を高めていくのだ。

 

この意見には、共感する方が多いのではないでしょうか。

例えば、子育てが始まったり、共働き中に転勤が決まると、夫と妻のどちらかがキャリアを下りなければなりません。年を取ると、親の介護が始まります。筆者の周りでも、会社を背負うエースたちが家族と介護が浮上し、今まで登っていたキャリアを下りていきました。

日系企業年功序列型雇用も公務員を除いてもはやゲームオーバーですし、カリヨン・ツリー型ありきで考えるべきと思います。

筆者もまさに今、第一の山を下りる決断をして、実際に下り始めたところなのですが、問題は
「山から下りるのは経済的にも心理的にも辛い。積み上げてきたキャリア、背負っている立場、稼ぎがあるから」
「そもそも今の山と同じような山は見つかるの?」
「次の山に再び登れなかったらどうすんの?」
ということなんですよね。。。

実際下り始めると、(一次的に)収入は減ります。次の山の情報は収集しますけど、実際に登ってみるまでは前の山と似ていたのか、登れるという自信が出るかは分からないので、不安です。人は先が見えないことが強いストレスになることが知られていますし。

新しい山を探しているとき、登っているときは、収入(の伸び)が減りますが、膨らんでいく一方だった浪費行動は、意外と簡単に止めれました。
自分の心を満たす要素が、環境で変わったからだと思います。人は周囲の環境(付き合う人・働くand/or住む場所・時間割)が変われば変わりますので。

問題は固定費です。養育費、賃貸(住宅ローン)など。田舎に住むのが最も効果的なんですが、刺激が少ないから、何を優先するかを決めなくてはなりません。

貯金をひたすらするのは現実的ではないです。期間が決まっていれば別ですが、そうはいかないので。

共働きが最大のリスクヘッジですが、副業しておくのもありだと思います。Googleの創業者ラリー・ペイジビルゲイツも本業とは別にやっていた副業が花開いて今に至っています。副業を始める具体的な例と手順が記載されている本を紹介しておきます。

ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (単行本)

ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (単行本)

 

 今、台風が来ると家は崩壊しまうのだから、どうせ準備で大変な思いをするなら早めに始めましょう。直前でバタバタするよりは絶対に楽だし、一度やっておけば自信もつく。また台風が来ても、数を重ねるほど簡単に対処できるようになるのだから。

 

さて、本日のまとめです。

  • 未来予測は、過去に何が起こって今に至ったのかの系譜を書けば見えてくる
  • 10年以内にカリヨン・ツリー型のキャリアが標準になるので、準備しておくべし


カリヨン・ツリー型の生活を実現する事前準備をまとめると、以下の通りです。

  1. 山を下りる前に次の山を見つける
  2. 山を下りる前に生活費を貯金しておく
  3. 次の山に登る
  4. 生活レベルをダウンシフトする
  5. 貯金もしくは本業以外の収入先を確保する。共働きが強い

番外編:
今までは、社会が準備してくれたキャリアですが、これからは自分で選択していかなくてはなりません。ストレスは増えていくので、生きづらくなっているのかもしれません。選択肢が増えると人はどうなるのか、どう対処していけばよいのかについての名著は、こちら。

新装版 なぜ選ぶたびに後悔するのか オプション過剰時代の賢い選択術

新装版 なぜ選ぶたびに後悔するのか オプション過剰時代の賢い選択術

 

具体的な未来に関しては、ここに書かれているうちのいくつかが実現するかも。

2035年の世界

2035年の世界

 

 

今日はここまで。

ではまた明日。Ciao~。

 

ストレス耐性を劇的に上げる手段。瞑想技術(マインドフルネス)とは?

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前回のエントリは、逃げどころの判断指標でした。

とはいえ、ここを堪え切れれば勝ちという局面もありますよね。我慢くらべに堪え切れなった方が負ける。
ビジネスだけでなく、スポーツの試合でもそうです。相手のミスを誘うのが有効なときがあります。プロどうしの場合、ほとんどです。

筆者は、ここは逃げたいところだが、もうちょっとだけ踏ん張り続けたい、得られるものは大きいからと判断したときに、耐えきれる精神力が欲しいと思っています。

でも精神を鍛えるって、どうやればよいの? と思います。調べてみると、ありました! しかも最近、欧米で流行中の古代から実績があり続けている方法です。

今回のエントリは、ストレス耐性を劇的に上げられる技術、瞑想について解説します。

筆者は、瞑想の訓練を今年の10月から本格的に始める予定です。経験を引き続きレポートしていきます。

 

うるさい上司である自意識が、外部刺激があるたびに体にやかましく命令するからストレスになる

私たちは、心(意識)と体(無意識)でできています。意識は、うるさい上司みたいなもので、何か刺激を受けるたびにやれ空腹だの焦燥感だの怒りだのを湧きあがらせます。そして、何とかしろと体に命令するので、体が何とかしようとしてストレスになるわけです。

正確には、ストレスホルモンであるコルチゾールを出させて、興奮状態にさせます。

社会人ならわかると思いますが、うるさい上司って、担当者のことをまるで分かってないことが多いです。
「うるせーな。言われた通りにやってもうまく行かないから、黙って見てろ」と思うことがあると思います。

まさにこれです。これが瞑想です。開発者であるブッダは、「所業はすべて滅しゆくのが自然の理である。気づきを失わずにその様子を観察し、成就にいたれ」と言っています。

誤解されてますが、「無我」になる必要はないんです。自分の感情を主体者(私)としてではなく、第3者(彼・彼女)として見ることができれば、怖れ、心配、不安、怒りなどの負の感情が意識に起こっても、傍観することができ、消えていくものだと実感できます。

そしてこれらへの対処は体が自動でやってくれて、ストレスから解放されるうえに、冷静になれるというメカニズムです。スポーツや音楽を長年やっている方なら実感があると思いますが、ゾーンに入る状態をいつでも作るための技術と同じです。
瞑想を極めた人は、スポーツにも音楽演奏にも強くなります。ビジネスパーソンとしても。

この本、本当は教えたくないんですが、ゾーンに入るとはどういうことなのか、どうすれば入れるのかを解説した唯一の本です。必読です。

新インナーゲーム (インナーシリーズ)

新インナーゲーム (インナーシリーズ)

 

 

ストレスからの解放は、気づきの瞑想を通して達成される。始めてみよう

気づきの瞑想とは、日常動作「立っている」「座っている」「歩いている」「触れている」「口を開ける」という動作をするたびに「~してる」と認識し続ける作業です。言葉には出さずに認識です。

座禅を組んで目をつぶって行うのがおすすめなのは、集中できるのと眠気の誘惑が来ても動作に気づくとすぐに意識が戻れるから、訓練に効果的なのが理由のようです。

具体的な方法については、プラユキさんの本を読むのがお勧めです。書中では図版付きで、丁寧に瞑想のやり方が解説されています。

「瞑想修行」というと厳格な感じを受けますが、もっと気楽に、朗らかにやっていいのです。心を閉じずにオープンハートに生きていくと、心も明るくなります。

今ここを幸せに生きることを主体的に選択できるようになれば、いつでも幸せに生きていくことが可能になります。

また、手動瞑想のような単純な動作で幸せを感じられるようになれば、平凡な日常さえもが味わい深い一コマ一コマに変わっていきます。

事故にあいそうになったり、何か大きな危険に遭遇したとき、私たちは自然に意識の覚醒度を高めます。

しかし、気づきの瞑想を続けていると、そうした緊急時だけでなく、普段の日常生活の一コマ一コマにおいても、覚醒した意識でイキイキと快活に生きていけるようになります。

感受には「不苦不楽受」といって、快でも不快でもない中立的な感覚があります。ともするとわれを失ってしまいがちな中立的な感覚時においても、しっかりと目覚めを保って生きられるようになります。それによって生活の質も高められていくのです。

「気づきの瞑想」を生きる―タイで出家した日本人僧の物語

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 今やGoogleが社員の基礎教育で取り入れています。つまり、効果があると認められていることを意味しています。向こうでは、マインドフルネスと呼ばれています。

サーチ! 富と幸福を高める自己探索メソッド

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 世界のMITがまとめた専門書はこちら。エビデンスが詰まってます。

呼吸による癒し―実践ヴィパッサナー瞑想

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 ブッダが何を考えていたのかをより深く、本質をまとめた専門書はこちら。ご興味があれば。

仏教思想のゼロポイント: 「悟り」とは何か

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講義ライブ だから仏教は面白い! (講談社+α文庫)

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日常的な心のセルフケアや仕事の能率にもいい影響を及ぼすというエビデンスが出てきて、私も試してみたくてウズウズしています。昔は、ヨガにしろ瞑想にしろ、「あやしい」「ヘンな宗教?」と思われてたことを思うと、フツーに捉えてもらえるようになってきたと思います。

とはいえ、まだ怪しい新興宗教の印象を拭えないかもしれないので、ヤバい宗教はどういうものなのかが、よく分かる参考書を紹介しておきます。分かっていれば、判断と対処ができますから。これ1冊読めば大丈夫です。よくまとめられています。

 

さて、本日のまとめです。

  • うるさい上司である自意識が、外部刺激があるたびに体にやかましく命令するからストレスになる
  • ストレスからの解放は、気づきの瞑想を通して達成される。始めてみよう


番外編:

最新のストレス対策全般を、ざっくり知りたい方は、こちらの本がおすすめ。

ストレスに負けない生活―心・身体・脳のセルフケア (ちくま新書)

ストレスに負けない生活―心・身体・脳のセルフケア (ちくま新書)

 

 

今日はここまで。

ではまた明日。Ciao~。